【ヴァイオレット・エヴァーガーデン】TRUE『Sincerely』のコード進行と楽曲分析

Keigo

どうも、Keigoです!

テレビアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のOPテーマ『Sincerely』のコード進行と楽曲分析と簡単な解説を書いていきます。

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目次

楽曲概要

  • 歌:TRUE
  • 作詞:唐沢美帆
  • 作曲:堀江晶太
  • 編曲:堀江晶太・Evan Call
  • Key of D → F → D → F → D → F → F#
  • BPM:144

『Sincerely』のコード進行

『Sincerely』のコード進行

A(Key of D)
| D9/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| D/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| D9/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| Em7 F#m7 | Gmaj7 Asus4 |

B
| Gmaj7 | A | Bm7 | F#m7 |
| Gmaj7 | A | Bm7 | F#m7 |
| Gmaj7 | A | F#7/A# | Bm7 |
| Em7 | F#m7 | Bbmaj7 | Csus4 C |

C(サビ)(Key of F)
| Dm7 | Am | Bb | F C/E |
| Dm7 | Am | Bb C | F C/E |
| Dm7 | Bb | C | C#dim |
| Dm7 | Bb | C | F C/E |
| Dm7 | Bb | C |

Interlude1
| Dm7 | Am | Bb | F C/E |
| Dm7 | Am | Bb C | F Asus4 |

A2(Key of D)
| D9/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| D/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| D9/G | D/A | Bm7 | F#m7 |
| Em7 F#m7 | Gmaj7 Asus4 |

B
| Gmaj7 | A | Bm7 | F#m7 |
| Gmaj7 | A | Bm7 | F#m7 |
| Gmaj7 | A | Bm7 | F#m7 |
| Gmaj7 | A | F#7/A# | Bm7 |
| Em7 | F#m7 | Bbmaj7 | Csus4 C |

Interlude2(Key of F)
| Dm7 | Am | Bb | F C/E |
| Dm7 | Am | Bb C | F |
| Bm | G | A | F#7/A# |
| Bm | G9 | A | D |

D(Key of D)
| D | Daug | D | F#m/C#  |
| Bm7 | A | E/G# | Gdim A#dim |
| A | F#7/A# | Bm | E/G# |
| Em7 | F#m7 | Bb | Csus4 C |

C2(サビ)
| Dm7 | Am | Bb | F C/E |
| Dm7 | Am | Bb | Bb |

C3(サビ)
| D#m7 | A#m | B | F#  C#/E# |
| D#m7 | A#m | B | F#  C#/E# |
| D#m7 | B | C# | Ddim |
| D#m7 | B | C# | F#  C#/E# |
| D#m7 | B | C# | C# |

Ending
| D#m7 | B | C# | F#  C#/E# |
| D#m7 | B | C# | F# |

簡単な楽曲の解説

転調のオンパレード

この楽曲をフルで聴いたときに注目したのは転調の多さです。サビ、間奏、それ以外でKeyが異なります。

Key of D → F → D → F → D → F → F#

と、6回転調しています。

Keigo

普通は2回とか3回だけど……6回も

始めのA、BメロはKey of Dで、Ⅳ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲmを基本に進行していますが、 Bメロ終わりの2小節でGm7 C(Ⅱ-Ⅴ)と転調の合図になっています。

関係調と半音上げ転調

曲が転調する場合、主調に対して近い調整感のある関係調(近親調)か、半音(全音)上げ(下げ)転調などがあります。

この楽曲では主調がニ長調(Key of D)なので、主な関係調はDm、F、G、Aです(属調平行調F#m、下属調平行調もあEmりますが割愛)。

先程のⅡ-Ⅴに関して、Key of D(ニ長調)のダイアトニックコードのⅣは「Gmaj7」ですが、同主調(Dm=ニ短調)にⅣmとして「Gm7」がダイアトニックコードとして出現します。

さらに、ニ短調とサビのヘ長調(Key of F)は平行調の関係なのでⅡ-Ⅴの | Gm7 C | からKey of Fとなります。このような Gm7 は「ピボットコード」といいます。

また、最後のサビは半音上げで転調されています。ポップスではよくでてきますね。ライブだとすごく盛り上がります。

転調に関して、楽典などに書かれている基本事項を知っていれば一応理解はできると思うのですが、少し語句などが複雑で難しいかもしれません。

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ディミニッシュとクリシェ

他にもこの楽曲の面白いところは「dimコード」の出現率の高さです。

理論的に、dimコードは前後のコードのルート(根音)を半音で滑らかに繋げられます。主な効果はリスナーに「むむっ!」と思わせる「分かりやすい不意打ち」でしょうか。dimコードにはダイアトニックにないサウンドが含まれていますので。

普通のポップスではサビのフレーズに一部dimコードが出てきますが、この楽曲ではBメロでもサビでも間奏でも使われます。まあ間奏はサビと同じ進行なので正確にはBメロとサビですね。

何が良いかというと、演奏していて面白い。そして何より適度に使えば曲が飽きません。笑

「管弦楽技法(ゴードン・ヤコブ著)」の本の中に以下のような記述があります。

単調と退屈とは絶対に避けねばならない。
すべての他のことは殆んど許せるが、退屈は決して許すことが出来ない

管弦楽技法(ゴードン・ヤコブ著)

dimコードはそのような退屈から解放してくれるコードです。もちろん単調にならないためにも使い過ぎは良くありません。

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また、Dメロではクリシェが使われています。

俺はクリシェというと、山崎まさよしの『One more time,One more chance』のコードを思い出します。

イントロとAメロが | A | Aaug | A | D | となっています。5度のE音が半音上がります。

Keigo

効果はカタルシス

Dメロは歌詞も直球で良いですね。

書きかけてはやめた
宛先のない手紙は風に揺れる
届けたい人の街まで
始まりの終わりを伝えるために

TRUE『Sincerely』

Dメロがあるだけで楽曲のストーリー性が増します。Dメロのクオリティ次第でその後のサビの持つ意味が変わってくるので非常に重要な役割を担っています。

伝家の宝刀「小室進行」

小室哲哉が多用した有名なコード進行 | Am | F | G | C | は「小室進行」と呼ばれています。2000年代もポップスでよく使われていて、この楽曲のサビでも使われています。

もともとは、4度ずつ上がる逆循環進行 | Am | Dm | G | C | で、小室進行はサブドミナントのDmを同機能のFと代理させた進行です。

Keigo

効果はカタルシス(2回目)

Fに代理させたことでベースの動きを抑えられ、| G | C | で一気に解放感が生まれます。

この楽曲ではサビ後半の | Dm | Bb | C | F C/E | で使われています。最後の C/E は頭の Dm にベースを滑らかに繋げるためで、しばしばこちらも合わせて使われます。

アニメのクオリティも半端じゃない

テレビアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のOPテーマ『Sincerely』のコード進行と楽曲分析を紹介しました。

木管、ピアノ、ストリングスなどによる編曲とも相まって、ポップスのいいとこ取りを結晶化したような楽曲に仕上がっていますね。

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