先にまとめ
- スマホじゃキツイから、パソコンを買おう
- 無料でもできるけど、やっぱり音はショボい
- 機材・ソフト音源選びは、最初の3匹のポケモン選びと同じ
- 必要に迫られら買う、が正解
こんにちは、Keigo (@type00k) です。
最近ではスマホ一台あれば勉強も仕事も何でもできるとは言うけれど、音楽の作曲や編曲のレベルになると、さすがにパソコンが必要になってくる。
ただどうだろう。確かに初心者でも最初はパソコン一台と無料ソフトがあれば始められるけど、すぐクオリティに満足できなくなってくると思う。無料だと音がマジでショボい。全身ユニクロだとオシャレに限界を感じるやつだ。ユニクロ好きだけど。
音楽制作の作業効率をアップデートしたり、市販の曲のような音質を目指したいとなると、やっぱりそれ専用の機材やソフトを揃えることになる。ただ、音楽機材やソフトウェアは毎月のように新製品が出ていて、その種類は星の数ほど多い。
それだけじゃない。「新製品なら必ず良い」という保証もない。自分のやりたい音楽のジャンルや予算、機材との相性、性格など、その製品と自分がマッチするかの問題もある。そういう意味で高校生の頃からDTMをやっている僕ですら購入時は未だに悩むことも多い。
DTM界隈はけっこう厄介で不親切で分かりづらい世界なんだ。下調べしても目的地に辿り着けない新宿駅の地下くらい迷宮だと思う。
というわけで今回は僕が友人に「趣味でDTMを始めたいからオススメ機材とソフトを教えて」と言われたのをきっかけに、僕の独断と偏見と経験でオススメをまとめておこうと思う。できるだけコスパ良いやつを。
パソコン:MacとWindows、好きなほうでOK(重要度:★★★★★)




とりあえずパソコンがないと何も始まらない。まずノートパソコンを一台買っておこう。ノート型だとスタジオに持ち運んでレコーディングもできる。サイズはちょうど膝に乗る14インチがオススメ。
音楽制作なら基本的にMacでもWindowsでもどちらでもいい。プロでも分かれる。ただし下記で紹介する音楽制作ソフトによってはMac一択になるので注意が必要。
スペックは最低でもSSD512GB以上、メモリ16GB以上がオススメ。CPUは正直ここ3 年くらいのものなら性能的に十分だからあまり気にしなくていい。予算的に10万円台と少し高めなんだけど動画制作などの他の作業にも使えるし、将来的に売却するときも少し高く売れると思う。
MacならMacBook Air、WindowsならASUSあたりがコスパ良い。
Mac:Apple MacBook Air (M2)
Appleの最新(2023)MacBook Air。超高性能CPUのM2搭載、薄くて軽くてスタイリッシュ、ファンレスで完全無音という最強のノートパソコン。ファンレスだと余計なノイズが出ないからレコーディングで使いやすいのがメリット。
Amazonだとメモリ8GBしかなかったから公式サイトでメモリ16GBにカスタマイズするのがオススメ。メモリは後で増設できないから。
公式サイト:Apple MacBook Air M2
Windows:ASUS Vivobook S 14X
台湾メーカーASUS(エイスース)のVivobook。スペックはCPUがRyzen 7 6800H、メモリ16GB、SSD512GBなので十分。
Windowsはいろいろなメーカーから発売されてるから選択肢が多すぎて的を絞り切れないけど、僕はコスパの良いASUS推し。自作PCでマザボやグラボでお世話になってる。
公式サイト:ASUS Vivobook




SSD:ノートパソコン用(外付けタイプ)
DTMを続けていくと下記で紹介するようなソフト音源を買い足していくことになる。となるとパソコンのストレージ容量が足りなくなる。そんなときに外付け用SSD(エスエスディー)が便利。とりあえず容量1TBあればOK。2TBあればしばらく安心。
「だったら初めから容量が多いノートパソコンを買えばいいじゃん」と思えそうだけれど、ノートパソコンの内蔵ストレージはバカみたいに高くてコスパが悪い。最近はSSDがマジ安くなったから後から足せばいい。持ち物が増えるのがデメリットではあるけれど。
あと今の時代、音楽制作でHDD(ハードディスク)は使わない。SSDが安いから。ただ動画編集を頻繁にする人とかはまだHDDが必要だと思う。




SSD:デスクトップ用(内蔵タイプ)




デスクトップパソコンを使っているなら内蔵SSDがオススメ。上記のような「M.2」タイプなら尚良し。マザーボードに直挿しできるから配線がいらない。余計な故障リスクも下がる。




オーディオインターフェース:音の入出力を管理(重要度:★★★★★)




オーディオインターフェスは、ボーカルやエレキギター・ベースの楽器の音を入力したり、パソコン上の音の遅延を解消したりできる機材。音質が良いプロ用のマイクが使えるのがメリット。パソコンにUSBで接続して使う。
Steinberg UR22C
僕のイチオシはUR22C。Amazonで1100件以上レビューがあるベストセラー。とにかく安くて音が良い。迷ったからコレで。僕も少し前まで使ってた。
後に紹介するDAW「Cubase AI」が付属で付いてくるのも良い。
公式サイト:Steinberg UR22C




YAMAHA AG03MK2
AG03も超有名でベストセラー。YouTubeなどで配信したり仕事のZOOM会議などにも使うならAG03もあり。ツマミ類が直感的に使いやすいのが最大のメリット。
ただ音質は上記のUR22Cには少し劣る気がする。誤差だけど。
これもDAW「Cubase AI」が付属で付いてくる。
公式サイト:YAMAHA AG03MK2
MOTU M2
MOTUの上位機種15万円の音がたった3万円で鳴るMOTU M2。内部のDAC(CPUみたいなやつ)の性能が良くてマジで音が良い。3万円出せるなら僕はM2激推する。
なお僕は上位機種のM4を使ってる。音はM2と同じ。
購入サイト:MOTU M2




DAW:いわゆる音楽制作ソフト(重要度:★★★★★)
DAW (Digital Audio Workstation)は宗教の派閥のように、そのDAWを使っている総人口数や得意ジャンルの方向性がだいぶ異なる。当然操作方法もそれぞれ違うし頻繁に買い換えるものでもないから最初によく考えて選ぶのが大事。最初の3匹のポケモン選びと同じ。意外と迷うやつ。
ちなみに無料のDAWもあるけどオススメはできない。クオリティが低いしどうせ有料のDAWに移行する羽目になる。操作を覚える時間(寿命)も無駄だから初めから有料のDAWに触れるのがオススメ。 上記で紹介したオーディオインターフェースに付属するDAWでもOK。
Apple Logic Pro:オールジャンル系、Mac専用




Apple純正のDAWでMac専用。Mac使いはだいたいLogicを使ってる。オールジャンル対応できて全体的にクオリティも高い。総容量72GB。
買い切り型だから購入以降のアップーデートも永久無料。常に最新版が使えるのが最大のメリット。付属のくせにどの楽器の音もそこそこ良い。Macで迷ったらLogicで。
Steinberg Cubase:オールジャンル系、WindowsとMac対応




Cubase(キューベス)は、日本では今現在一番人気のDAW。歴史が長いDAWゆえにできないことを探すほうが難しいくらい日本語の情報が溢れているのが最大のメリット。オールジャンル対応でわりとピアノ系の音色が強い。僕がずっと使ってるDAW。総容量70GB。
初心者に嬉しいコードアシスタント機能はどのDAWよりも圧倒的に豊富。もう何も考えずにコード進行とか作れる。僕は使ったことないけど。
ただ逆に機能が多くなりすぎてUI(ソフトの見た目)が初心者には難しく感じるのがデメリットかも。あと海外では人気ないらしい。
Cubaseを使うメリットは日本語情報が豊富なことと、ロジカルエディタ(マクロ)だと思ってる。
Ableton Live:エレクトロ、ループ系




今現在世界で一番人気のDAW。エレクトロの曲作りが得意。オーディオ編集が得意でサウンドメイクのエフェクターが多い。最近は日本語の情報も増えてる。90日無料期間がある。
生楽器の印象は薄いけど、実はピアノもブラスもストリングスも幅広い。総容量76GB。
今から始めるならLiveも全然あり。ただしLogicやCubaseほど日本語の情報が少ないから、自分で調べて解決できる人用。音楽制作で一番難しいことはDAWで音を出すことなんだ。
FL Studio:エレクトロ、ループ系




完全にエレクトロ系のDAW。容量が4GBしかないからどんなパソコンでも動くのが最大のメリット。シンセとMIDI編集が得意。
生楽器系の音が少ないからできないわけではないけど、エレクトロに特化する人用かな。
注意点はLiveと同じでLogicやCubaseほど日本語の情報がないこと。YouTubeとかの解説動画を見るしかない。
コメント