先にまとめ
- 3万円モニタースピーカーとしてはコスパ最強
- DTMからアニメ・映画鑑賞までオールマイティ
- 初心者から上級者まで使える
- もうワンランク上を目指すならMSP5もあり
こんにちは、Keigo (@type00k) です。
初心者から上級者まで定番のモニタースピーカー「YAMAHA HS5」を買ったのでレビュー。
HS5は、アンプ内蔵のスピーカー、いわゆるパワード(アクティブ)スピーカーで、8畳くらいの個人部屋にはちょうど良いサイズだ。
使い始めて4年以上経ったが、特に故障もなく今も活躍してくれている。DTMだけでなく、アニメや映画鑑賞にも十分使える。
3万円のスピーカーとしては十分過ぎる(音楽制作のプロもよく使っていたりする)くらいなので、コスパを求めている人にはオススメ。
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YAMAH HSシリーズとは?
HSシリーズは、長らくモニタースピーカー定番だった「NS-10M」の後継機種。
DTMやオーディオの初心者から上級者まで定番のモニタースピーカーとして有名だ。評判もかなり良い。
特にDTMのミキシング作業における音色や定位の微細な変化を再現できるように設計されているらしい。デザインもNS-10Mに似ている。
ラインナップは、部屋の大きさに合わせて「HS5」「HS7」「HS8」「HS8S」の4種類。数字が大きくなるほど音も大きくなる。ホワイトモデルもある。
ちなみに、HSシリーズは「Editors’ Choice Awards 2014」という謎の受賞している商品だ。よく知らないけど、なんかすげえ。
HS5は、個人宅で使いやすいサイズ
今回僕が買った「HS5」は音量的に8畳くらいの部屋に合いそうなサイズ感だ。
ペア(2つセット)で3万円で買えるという衝撃価格。モニタースピーカーにしては安すぎる。
HS5の付属品は「スピーカー本体」と「電源ケーブル」のみ。オーディオケーブルが付属していないので以下2つが追加で必要。
- XLR(オス)-TRSのバランスケーブル x 2本 ※TRS-TRSケーブルでもOK
- オーディオインターフェース
スピーカーにXLRオス、オーディインターフェイスにTRSを差し込むと、スピーカーが使えるようになる。
参考までに、現在(2022年)の僕は以下の2点を使っている。
ケーブルは、定番でコスパ最強のモガミ2534。日本製。プロの現場でも使うケーブルなので初心者は困ったらモガミ2534にしておけば間違いない。
ちなみに僕が持っているケーブルはすべてモガミ2534だ。というか、死ぬまでモガミ2534しか買わないと決めている。僕はケーブル専門家ではないので、ケーブル選びに無駄な思考(人生)を割きたくない。少なくとも僕の音楽ライフにはモガミ2534で必要十分だ。
オーディオインターフェースはMOTU M4を使っている。一部の界隈では、上位機種(16万円)と同じDACを搭載したコスパ最強のオーディオインターフェースとしてバズった商品だ。3万円台で買える。
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2021/09/20210914_MOTUM4-300x169.jpg)
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2021/09/20210914_MOTUM4-300x169.jpg)
YAMAHA HS5のスペック
HS5は、ツイーター用とウーファー用にそれぞれアンプを2台内蔵で、バスレフポートはリアのタイプ。
- 音楽制作向けパワードモニタースピーカー
- ツイーター:1インチ
- ウーファー:5インチ
- 周波数特性:54Hz~30kHz
- 最大出力:70W (LF=45W / HF=25W)
- 入力端子:XLR / PHONE(バランス)
- 消費電力:45W
- 寸法:170x285x222mm
- 重量:5.3kg(1本)
- 価格:約15,000円(1本)
スピーカーの背面で各種調整が可能だ。
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2019/05/yamaha_hs5_back.jpg)
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2019/05/yamaha_hs5_back.jpg)
- LEVEL:音の出力を調整
- CONTROL:500Hzをカット・ブースト
- ROOM CONTROL:500Hzをカット・ブースト
- INPUT:XLRかTRSケーブル
- HIGH TRIM:2000Hzをカット・ブーストできる
YAMAHA HS5のセッティング方法
スピーカーのセッティングでは、ツイーターと耳の位置を水平に合わせるのがセオリーだ。
けれど、たいていの日本のデスクの床からの高さは、
- JIS規格:70cm
- JOIFA(日本オフィス家具協会):72cm
なので、スピーカーを机に直接置くと高さが足りないのだ。
僕の場合、机の高さ65cmのデスクを自作したので、余計に高さが不足する。
だから、スピーカースタンドが必須になる。
デスクに直接スピーカーを置くと、スピーカーから出力された固体電波音がデスクを伝って部屋中に低音域が広がってしまう。特にスピーカー後方の壁で増幅された低音が実際よりも大きく聞こえる。
かなりモワモワするので「直接デスク置き」は避けるのがセオリーだ。
スピーカーを設置するときは、上で紹介したような「スピーカースタンド」か「インシュレーター」を使うのが普通だ。スピーカとデスクの密着面を減らし、振動を極力床に通さないようにするものだ。
インシュレーターは下記のような商品。
![](https://type00k.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://type00k.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
スピーカースタンドやインシュレータを買う予算がなければ、その代わりに10円玉を数枚を重ねてスピーカーの下に置くと似たような効果が得られる。十分ではないけれど、直接置きに比べれば音は格段に良くなるはず。
僕は定番のISO Acousticsのスピーカースタンドを4年以上使っている。
![](https://type00k.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://type00k.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
高さ、傾斜角の調整が可能でサイズ的にHS5とドンピシャだった。
他の注意点としては、スピーカーを無線LANルータの近くに設置するのもNG。無線(電磁波)の影響でスピーカーからノイズが発生することがある。僕が謎のスピーカーノイズに悩まされていた原因が無線ルータだと気が付いたのは随分時間が経ってからだった。
僕の個人的なセッティング
いろいろ検討した結果、現在(2022)の僕のHS5のスピーカー背面の設定は以下のとおりだ。
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2019/05/20190514_001-484x725.jpg)
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- LEVEL:2時方向
- INPUT:MOGAMI 2534のXLRケーブル
- ROOM CONTROL:0
- HIGH TRIM:0
下記のような感じで使っている。
![](https://type00k.com/wp-content/uploads/2018/03/20190327_001-725x484.jpg)
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補足:上位機種MSP5との差
正直に言えば、HS5は上位機種MSP5に比べると解像度や低音域が少し足りない気もする。
MSP5はペアで5万円台。差額は約2万円。たかが2万、されど2万。
とはいえ、MSP5は音量をかなり上げないと低音域がしっかり出て来ないので、HS5との性能差を感じる条件が個人宅には少々キツイ。つまり買っても持ち腐れになる可能性が高い。8畳くらいの部屋なら僕はHS5で必要十分派だ。
予算と防音環境があるならMSP5を検討してもいいかもしれない。
まとめ:最初のモニタースピーカーにオススメ
HS5にはとても満足している。
3万円でこれほど活躍してくれるとは予想もしてなかった。モニタースピーカー初心者だと音の良さ、生々しさにビックリすると思う。目の前がステージが出てくる。
解像度もそこそこ高く、倍音もよく聞こえる。音の定位と奥行きもしっかり感じられるから、確かにDTMのミキシングで活躍できる。まさにオールジャンルで使える優等生くん、といった感じだ。
デメリットは、スピーカーのサイズが大きいこと、重量が重いこと(ペアで10.6kg)くらいだ。僕は慣れたので全く気にならなけれど。
3万円でこのレベルのスピーカーは他にはないし、初心者なら間違いなく満足できると思う。初めての一台にぜひ検討してみるといいかもしれない。
というわけで、以上です。読んでいただき、ありがとうございます。
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