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【解説】ピアノ演奏動画の音質をアップさせる方法【ピアノ音源とハンディレコーダーがコスパ最強】

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こんにちは、Keigo (@type00k) です。

僕のインスタに「ピアノ演奏動画の音質を向上させるにはどうしたらいい?」という質問が来た。

先に結論を言うと、デジタルならピアノ音源を、アコースティックならハンディーレコーダーを使うとコスパが良い。

ということで今回は、個人でピアノ演奏動画の音質をアップさせる方法を僕の独断と偏見で紹介する。

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ノイズをゼロにするのが、9割

ピアノの音を良くするというより、撮影・録画時のノイズをゼロに近づける方が手っ取り早いし確実に高音質になる

とりあえず、最終的な音質の目標はこのあたり。演奏は僕。

デジタル

ピアノ音源を使っているので、当然ながらノイズはゼロだ。

使用した音源は定番の「Ivory II Studio Grands」。

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アコースティック

アコースティックピアノならハンディレコーダーがオススメだ。iPhoneやカメラ付属のマイクではノイズが多いので基本的にはNG。

こちらはSONYのハンディレコーダー「PCM-A10」で収録。

SONY
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アコースティックか、それとも電子ピアノか

そもそも、ピアノ演奏を録音する方法は2つ。

  1. アコースティックピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ)
  2. 電子ピアノ

アコースティックピアノの録音は理想ではあるけど個人ではかなり難しいので(後で解説する)、電子ピアノの録音をオススメする

電子ピアノを高音質に録音する方法

高音質に録音する方法は主に2つ。

  • 電子ピアノの内蔵音源を録音する
  • MIDIをPCへ送って、外部のピアノ音源で再現する

あくまで「ピアノの音だけ」を録音する方法を選択する。

注意したいのは、直接カメラで撮影したピアノ音ではあまり高音質にできないということ。エアコンや空気清浄機などの空調ノイズや気流、鍵盤のタッチ音、服の擦れ、呼吸の音が入ってしまう。

つまりピアノ演奏動画の場合は、録音と同時にカメラでの撮影も行うことになる

電子ピアノの内蔵音源を録音する方法

ピアノの音を一番手軽に安く録音する方法は、電子ピアノのレコーディング機能を使うこと。

最近の電子ピアノには、USBスティックが挿せるモデルやスマホのアプリで録音できるモデルがある。説明書を読んで録音して、ピアノの音声ファイル(wav、mp3など)を作って、動画編集ソフトで音声のみを差し替えるという作戦。

MIDIをPCへ送って別のピアノ音源で録音する方法

これは僕がいつもやってる方法。

電子ピアノとPCをUSBケーブルで接続して、DAW(Cubase、Logicなど)でMIDIを記録する方法だ。

MIDIをPCに送信して後にピアノ音源を使っている。これだと後で音作りができるから自分好みの音質に調整ができるメリットがある。ただし別途DAWソフト・ピアノ音源が必要になる。

たいていの電子ピアノにはUSBは付いてるけど安い電子ピアノには付属してないときがあるから確認してみるといい。

補足:CubaseとIvory IIが定番ソフト

参考までに2022年時点での僕は以下の2つのソフトを使ってる。

Steinberg
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DAWは多分一番人気ソフトのCubase。MIDIの録音はこれでやる。

その後に市販のピアノ音源を使って音を作り込んでいく。

よく使ってるピアノ音源がIvory II。これも定番で音が超綺麗。なんだかんだSteinwayの音が好き。

Synthogy
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参考までに、これがCubaseでMIDIを記録してIvory IIで音作りした動画。もののけ姫めっちゃ好き。

https://www.youtube.com/watch?v=RE9Klu5HoZg

オーディオインターフェースは、あったほうが良い

USBスティックの端子が電子ピアノにない場合は「LINE OUT」または「AUX OUT」を使ってDAWで録音する。電子ピアノとオーディオインターフェースをオーディオケーブルで繋ぐとピアノの音をPCに取り込める。

ということで、その場合はオーディオインターフェースが必要になる。あとケーブルも。

オーディオインターフェースは色々あるけれど、今現在(2022年)だと「Steinberg UR22C」がエントリー向けとしてオススメ。

Steinberg
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有名だし定番だし16000円くらい(追記:某ウイルスの影響で価格の変動が激しい)で安い。そのわりに音も性能もまあまあ良い。Cubaseの下位モデル「Cubase AI」が付属しているのも魅力。

低価格帯で初心者向けのオーディオインターフェースはこれ一択なんじゃないかな?

追記(2021年11月現在): MOTU M4を買った

別にUR22Cに不満は全くないんだけれど、より音質が良いと噂のMOTU M4を買った。新品3万円くらい。

ただこれも某ウイルスのせいで価格の変動が激しい。テレワークが普及するるから音質よくオンライン会話するために全世界でオーディオインターフェースが売れてるんだと思う。

レビュー記事は下記。

編集ソフトで音声を差し替えるだけで完成

ピアノ演奏の撮影・録画が終わったら、動画ファイルと録音した音声ファイルを動画編集ソフトで差し替える。

参考までに僕が使ってる動画編集ソフトはAdobe Premiere Pro。これも有名だし定番。

アドビ
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なぜ定番ソフトばかりを使うのかって言うと、困ったときにYouTubeやGoogleで調べればすぐに解決できるから。ソフトの使い方で時間を食うのは基本的に人生の無駄でしかない。

公式サイト:Adobe Creative Cloud

アコースティックピアノを、綺麗に録音する方法

正直、アコースティックピアノの録音は個人ではかなり難しい

市販のピアノソロの音源のように録音するにはマイクや機材などかなりお金がかかるし、綺麗に音を録る技術が必要。

楽器の録音の中でもアコースティックピアノの録音は特に難しくて、プロのレコーディングエンジニア曰く「ピアノをまともに録れるようになってやって一人前」というくらい技術が問われるらしい。基本的に個人じゃ無理ゲーだ。

マイク選び、マイキング(録り方)、部屋自体を防音にして音響を整えないと上手く録れないという超高いハードルがある。

というわけで、基本的にはオススメはできない。

ハンディレコーダーが楽ではある

とはいえ、アコースティックピアノをどうしても個人で録音したいときもある。ピアノスタジオに行ったときとか、ライブ演奏とか。

その場合は、XY方式のマイクを搭載したハンディレコーダーがオススメだ。そこそこ良い音が録れる。

僕が使ってるのは「SONY PCM-A10」というマイク。

SONY
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手のひらサイズでコンパクト。音はiPhoneなどより格段に良い。ただ、定価18,000円くらいだけれど例によって某ウイルスのせいで価格変動が激しい。

補足:ハンディレコーダーの限界

この動画はアップライトピアノ「YAMAHA YU5」をハンディレコーダー「SONY HDR-MV1」で録音したもの。どうしても高音質に録音したくて試行錯誤した結果。ちなみにHDR-MV1は既に製造終了してる。中古で買ったくらいだし。

後からDAWで少し音作りしてるから一応聞けるレベルのクオリティではある。ただ市販のピアノソロには程遠い。これがハンディレコーダーの限界。まあYouTubeにアップするくらいなら十分だけど。

追記(2022年)①:3万円台で買える最強のハンディレコーダーを見つけた

記事執筆時から少し時間が経って、僕の中で情報がアップデートされたので更新しておきたい。

PCM-A10より少し予算オーバーしてしまうけれど、音質面でもっと良いハンディレコーダーがあったので紹介しておきたい。

ZOOMのH6という有名なハンディレコーダーがある。これがメチャクチャ良い。

ZOOM
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H6は2013年に発売した商品(Blackは2020年発売だけれどマイナーチェンジ)だ。正直、音質面なら今現在(2022年)H6はコスパ最強のハンディレコーダーだと思う。

とても良い参考動画があったので紹介しておきたい。

非常にクリアで上品な響きがする。下手にコンデンサーマイクを使って録音するより、H6で録音したほうが手軽だし、最低限のクオリティを担保できる。PCM-A10との直接比較はできないけれど、明らかにH6のほうがノイズが少なく、音の分離も良い。

空調の電源を切るのを忘れた
ペダルの音がめっちゃ入る

もちろん、質の良いコンデンサーマイクに比べてしまうと低音域のなさが気になってしまうが、それは仕方がない。

PCM-A10の上位機種のD10もあるけれど、D10よりもH6のほうが良い。少し正確に言うと、マイクプリはD10のほうが良いけれど、マイクの性能はH6のほうが良いのだ。だからもしコンデンサーマイクなどを繋ぐならD10のほうが良く、付属マイク単体で使うならH6のほうが良い、ということになる。

500mlのペットボトル並みに大きいというデメリットはあるものの、やはり音質の良さが際立っている。なので、もし大きさの問題や予算が問題なければ、H6のほうをオススメしたい。

追記②:ハンディーレコーダーのコスパ最強は、ZOOM F1 + XYH-6

H6の音質の良さの秘密は、マイクにある。XYH-6というマイクだ。

ZOOM
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いわゆるXY型のマイクだ。このマイクがその辺の4、5万円レベルのコンデンサーマイク(RODE NT5MP)並に良い仕事をしている。

ついでに、ZOOMのF1-LPというラベリアマイクがある。

ZOOM
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F1-LPはマイクが交換式になっていて、XYH-6を取り付けることができる。このF1LPにXYH-6を取り付けると、H6を凌ぐS/N比を確保することができる。つまりノイズがH6より少ないのだ。F1-LP + XYH-6は合わせて24,000円なので、H6よりも13,000円も安い。コスパ最強だ。

F1-LP + XYH-6の参考になる動画がったので紹介しておきたい。

H6よりもかなりコンパクトになるので持ち運びも楽になる。

ただし、デメリットもある。F1-LP三脚穴がないのだ。

一応、SMF-1というカメラ用のショックマウントもあるけれど3,000円を超えて高いので、スマホ用の三脚ホルダーがオススメ。ダイソーなどにも売っていると思う。

Manfrotto
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他のデメリットとして、XLR端子などの外部マイクが挿せないことだ。H6は最大4本までマイク挿せる。なので将来的に「マイクを複数本繋いで録音したい」となるならF1-LP + XYH-6はオススメできない。拡張性がないのが欠点になる。

というわけで、基本的にはH6が万人向け、もう1ランク上の音質を狙いたいならF1-LP + XYH-6がオススメ。

クオリティを上げたいなら、コンデンサーマイク一択

とはいえ「もっと高音質に録音したい!」という人は、単一指向性のコンデンサーマイク一択。プロの現場で使われていることが理由。

マイクスタンド立てたり音量調整が面倒だったりするけれど、ハンディレコーダーよりは遥かに音質を上げられる。

有名どころで他の楽器にも使えるコンデンサーマイクを安い順に6つ紹介する。ただし最低2本必要。ピアノはステレオだからだ。

audio-technica AT4040

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超定番のコンデンサーマイク「AT4040」。声もアコギもピアノもいける万能タイプ。壊れなければ一生使える。

RODE NT5MP

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僕の推しはNT5。Neumann KM 184の音に似せて作られていて半額なのでコスパが良い。

「MP」の意味は、2本のマイクの性能が同じになるようにチューニングされているモデル。基本的にピアノはマイク2本(ステレオ)で録るので、マッチドペアのマイクが推奨。

AKG C414 XL II

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C414 XL IIも超定番。AT4040より高音域が綺羅びやかでピアノに合ってる。

僕はこのマイクが一番好き。

DPA 4099

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マイクスタンド要らずでお手軽なのがDPA 4099。近接効果対策されてるマイク。ライブ演奏でも気軽に使える。

ただし、音量のダイナミクスが抑えられてしまうため、クラシックには向いていない。

DPA 4011A

DPA Microphones
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定番のマイク「4011A」。クラシックに合う。

Neumann U87Ai

Neumann
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知らない人はいない最強のコンデンサーマイク。ボーカルでよく使われるけれど、ピアノの録音でもしょっちゅう使われる。

性能が高いのは言うまでもないんだけど、それ以上にU87Ai使う最大の理由は「録音時のマイク選びで失敗した」と思いたくないから。U87Aiで上手く録れなかったらマイキングの問題か、特殊環境。一般用途でならまず間違いない。ゆえに一生使える。

レコーダーとケーブル

マイク以外にも、レコーダーとケーブルが必要だ。

TASCAM DR-100MK3

TASCAM
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マイクを繋ぐ先はオーディオインターフェースなどでも良いけれど、TASCAMのレコーダーがオススメ。非常に低ノイズでクリアな音がする。というか、精密に録音できる。

DR-100MK3はXLRが2本刺さるので、ピアノのステレオ収録にはちょうどいい。なお、付属のマイクは普通。完全に外部マイク用のレコーダーとして使うのが良い。

MOGAMI 2534 XLRマイクケーブル

MOGAMI
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マイクケーブルは好みもあるだろうけれど、僕はMOGAMI 2534を推す。日本製で安く、安定している。プロのレコーディングスタジオでも置いてあるほど定番だ。僕は一生2534しか買うつもりはない。

まとめ:自分に合った方法を探そう

やはり初心者は電子ピアノのレコーディング機能による録音が一番オススメ。

アコースティックピアノの録音はノイズ対策やマイク機材の確保など、それなりに対策は必要だけど、やり方次第では個人でもある程度まで高音質に録音できる。

個人の環境・予算によって色々な考え方があるから、できることから少しずつ挑戦していくと良いと思う。

というわけで、以上です。読んでいただき、ありがとうございます。

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Keigo

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