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【徹底解説】MIDIの打ち込みをリアルなピアノ演奏にする具体的な方法

この記事で分かること

  • 打ち込みのコツはある?
  • おすすめのピアノ音源ある?
  • 気をつけることはある?

YouTubeでMIDIのピアノ演奏動画をアップして何年か経つんだけど、毎日のようにDAWとにらめっこしてると良い打ち込みと悪い打ち込みの特徴が嫌でも分かるようになってくる。

で、この前俺のInstagramやTwitterのDMで「どうやってMIDIを綺麗なピアノの音にしてるの?」っていう質問があったから、今回はDAWでリアルなピアノ演奏にするためのMDIの打ち込みのコツを紹介する。

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MIDI打ち込みをリアルなピアノ演奏にしよう!

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目次

目標はこのくらい

今回の目標は、新海誠「秒速5センチメートル」のサントラより『想い出は遠くの日々』。個人的に大好きな曲。

この動画はMIDIをCubaseでリアルタイム入力してソフト音源で鳴らしてる。

手順はこんな感じ。

  1. ピアノ専用のサンプリング音源を使う
  2. MIDI入力&調整をする
  3. リバーブとディレイを設定する

余談なんだけど、「秒速5センチメートル」はすげー良いアニメだからぜひ見てみてほしい。一応プライムビデオで見られる。

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リアル志向のピアノ音源を使う

最終的にリアルなピアノの音色を目指すなら、リアル志向のピアノ音源が必要なんだ。というか、ここがリアルさの鍵になってくる。

おすすめはIvory IIシリーズ

ピアノ音源は星の数ほどあるけど、個人的におすすめはIvory IIシリーズ。定番だし初心者でも使いやすい。

ちなみにIvory IIは宇多田ヒカルさんも使ってる。

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Ivory IIの選び方と使い方は下の記事で解説してる。

DAW付属の音源が勝てない理由

DAW付属の音源やKompleteなどのマルチ音源にもピアノの音色はあるんだけど総合的な表現力はどうしても専用のピアノ音源には勝てない。

論より証拠。聴いてみよう。

参考曲の01:01~01:19の聴き比べ。この曲に使えそうなピアノの音色を選んでみた。

ゲインを揃える以外のプラグインは一切なしで、全く同じMIDIデータです。

最初のゆったりしたフレーズと16分の早いフレーズの違いに注目すると分かりやすい。

ちなみにこの曲はルバート(テンポが伸縮する)で打ち込んだから小節線を無視してる。

① Cubase付属「Bright Acoustic Piano」

なんかぺちゃっとした感じの音色。奥行き感が感じられない。

② Cubase付属「Hard Grand Piano」

いかにもデジタルという感じ。小さい音がないからNG。ピアノソロは小さい音が命。

③ Cubase付属「Compressed Rock Piano」

わりと奥行き感はある。ただ音量のダイナミックレンジが狭い。ピアノソロはダイナミックレンジも命。

④ Komplete「Alicia’s Keys」

マルチ音源「Komplete」のピアノ音源。けっこう上品な音で全然使える。ただ音色が少し細いし、もう少し豊かさがほしい。

⑤ Ivory II「Studio Grands」

グランドピアノのサンプリング音源。ダイナミックレンジが広くて奥行き感も良い。音作りで化けるダイヤの原石。

ってことで、音源ごとに音色の方向性が違うことが分かってもらえたと思う。やっぱり専用のピアノ音源は強い。

俺も以前は付属音源とかマルチ音源のピアノの音に対して、プラグインを駆使して音のチープさを解決しようとしてたんだけど後になって完全に時間の無駄だと理解した。音は素材の良さが9割。

他のピアノ音源でおすすめは?

Ivory II以外で俺が気になった音源を軽く3つ紹介しておく。どれも音が素晴らしい。

① SYNCHRON PIANOS

SYNCHRON PIANOSは10のマイクポジション、1鍵あたり最大4200サンプルという数の暴力。サンプリング音源の究極。

めっちゃリアルだけど、その分PCもそれなりのスペックも求められる。

あと音作りではパラメーターが多すぎて初心者には扱いが難しいかもしれない。

販売サイト:SYNCHRON PIANOS

③ HANS ZIMMER PIANO

ハンス・ジマーの要望を叶えるべく制作されたピアノ音源。容量は211.2 GB。

ハリウッド音楽に使えるくらい重厚なサウンドが特徴。

説明欄にある「60本にも及ぶマイク・シグナルが~」という部分で頭が痛くなって読むのを止めた。頭おかしい。

販売サイト:HANS ZIMMER PIANO

② Pianoteq

モデリング音源のPianoteqあまりにも有名。

ピアノの細かいニュアンスが上手く再現できる。

容量が40MBくらいしかないないのが魅力。

補足:サンプリング音源とモデリング音源の違いは?

サンプリング音源……グランドピアノの生の音を一鍵一鍵録音し、それを再生する。リアルだけど容量が大きい。

モデリング音源……録音したピアノ音のデータを加工し、アコースティックピアノの発音の仕組みを計算して音を作り出す。容量が少ない。

MIDI入力のコツ

MIDIはリアルタイムレコーディングするのがベスト。ピアノソロをマウスでぽちぽちするのは万里の長城を完成させるくらい無謀。

ピアノは頑張って練習しよう。下の記事で独学の方法を解説してる。

リアルタイムレコーディングのポイントはこんな感じ。

  1. タイミングとデュレーション
  2. サステインペダル
  3. ベロシティ

順番に解説する。

① タイミングとデュレーションが最初の壁

ポイントの一つ目は、MIDIを打ち込むタイミングとデュレーション(長さ)が大事だということ。

例えば実際にピアノ演奏する場合は、すべてのノートオンとノートオフのタイミングが完全に一致することはまずない。同時にコードを弾いたときでも実際にはどの指も微妙にずれる。

すべてのノートオンとオフが一致してて明らかに違和感がある。さすがにIvory IIでも機械的に聞こえる。

一方、リアルタイム入力だとこんな感じ。

より自然な演奏。最初のコードは同時に弾いているつもりなんだけどやっぱり微妙にずれる。

ちなみに2番目と3番目のコードはアルペジオだからノートオンは意図してずらしてる。

また以下の図のように、次のノートと完全に連結することもほとんどない。

もちろんスラーなどでメロディを滑らかに演奏する場合はノートが重なることもある。まあペダルで誤魔化すこともできるけど、ピアノが弾ける人にはバレる。

Ivory IIとかのピアノ音源だとノートオフで鍵盤のリリース音が鳴るから、やっぱりリアルタイムに入力するほうが自然になる。

もしピアノが弾けないなら、最低でもノートオンのタイミングが不自然にならない程度にずらして打ち込むと良いと思う。それができるようになったらノートオフをピアノの運指から考えるといいです。

打ち込みくさく聴こえる原因は音源の品質を除いてほとんどがノートオンだからね。

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② サステインペダルでピアノらしさアップ!

サステインペダルを踏みながら鍵盤を弾くと音が長く持続する。これもリアルなピアノ演奏では不可欠。

実際のピアノ演奏だと「その作品を活かすも殺すもペダル次第」と言っても過言じゃないくらいペダルは奥深くて繊細なんだ。まともに習得しようと思ったら何年もかかっちゃう。

でも、とりあえず以下の2つ覚えてけば大抵の曲はそれっぽくなるから安心してほしい。

  1. ノートオンの後、ベース音のノートオフの前でサステインをオン
  2. 次のコードのノートを弾いたらオフ

これの繰り返し。

下の図の縦の青い線がメロディ(トップノート)のノートオン。赤い線がベース音のノートオフです。

・ペダルは分かりやすくオン・オンのみ
・弱起の曲だから最初の2音(シ ド#)のメロディはペダルは踏まない

オレンジで書いた矢印の間でサステイン(cc64)をオンにして次のコードが鳴り始めたらオフにすればOK。

かなり大げさに失敗させた。とりわけ、サステインのオフが早いところ(ピンク)は音が切れるから誰でも分かる。

サステインのオンが早いと弦の鳴りが響いちゃう。オフほど目立たないけど注意したいところ。

Goodマークはトップノートに辿り着く前だけど問題ない。

赤いBadマークはオンとオフが重なるよくあるミス。「スナップオン(Cubaseだとショートカット:J)」しながらサステインを調整するとやらかすから注意。

「これでどんな曲も解決」というわけにはいかないけど大抵はこのやり方で上手くいくと思う。

③ ベロシティの調整が攻略の鍵

ベロシティは「鍵盤を押す速さ」を表して、1~127の数字で表す。事実上「音の大きさ」を表す。0だとベロシティオフ。

正直、ベロシティは感覚の部分が大きいから初心者にとってはベロシティの調整が一番難しいと思う。

逆に、このベロシティの調整が上手くできれば一気にリアルな演奏になる。俺もかなり気を使ってる。

さっきの「タイミングとデュレーション」は目で見て判断できるから誰でも調整できるけど、ベロシティは耳で判断するから簡単にはいかない。

普通のピアニストはベロシティなんぞ知らん

例えば、本物のグランドピアノでできるだけ音量を揃えて同時に「ド・ミ・ソ」と弾いたときに、どの音が一番大きい音(ベロシティが最も大きくなる)になるか?

それは、ピアノ歴20年の俺にも分からない

ベロシティを考えて弾いてるわけじゃないからね。運指や音域にもよるし、そもそもリアルタイムレコーディングをした後のベロシティの数値を見て始めて分かる。

他にも、デクレッシェンド(だんだん弱く演奏する)の記号があったとき、後半のノートのベロシティが必ず小さいかと言われると、必ずしもそうではなかったりする。困ったものだ。

こういうのは正解が特にあるわけじゃないんだけど、感覚とか経験がそう演奏させてるんだよね。

そもそも普通のピアニストはベロシティなんぞ知らん。

俺(というかピアノを弾く人)ができるのは、打ち込みしたMIDIデータを再生しながら「このノートのベロシティが高すぎる、低すぎる」という判断くらいで、ゼロから一つひとつリアルな演奏になるようにベロシティを調整することはかなり難しい。体力と集中が持たない。

できたとしても多分物凄く時間がかかる。それならもう一度リアルタイムレコーディングしたほうが早い。

初心者はヒューマナイズで解決

上手く打ち込めない場合はヒューマナイズ機能を使うのもあり。むしろ初心者はそうした方が上手くいくと思う。

Cubaseの場合は、上部メニューから「MIDI」→「ロジカルエディター」もしくは、トラック左側のインスペクタウィンドウ「MIDI モディファイアー」にベロシティをランダマイズさせる項目がある。

また、打ち込みに使うMIDIキーボードの鍵盤の作りによってはベロシティの幅に対応出来ない商品がある。特に安いキーボードだと小さい音(低いベロシティ)が出せないことが多い。

ピアノソロに使えるMIDIキーボード選びは下の記事を参考にしてほしい。

この記事は今現在(2021年)でも更新し続けていて自分の知識を惜しみなく更新してたんだけど、最近はレッスンやお仕事依頼が増えてきて無料公開し続けるのも厳しくなってきたから途中から有料記事にした。レッスン1回分の料金。気になったら続きもチェックしてみてね。

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