ゼロからピアノを独学する方法【おすすめの本と練習法】

2020年6月24日

ピアノに限らず、何事も「お金を払って習いに行ったほうが上達が早い」のは誰もが理解していると思います。一人で悩むより経験者に教わったほうが効率が段違いなので。

それでも、様々な理由で独学したい人も多いと思います。

今回は、僕のInstagram(@type00k)Twitter(@type00k)で質問が多かった「ゼロからピアノを独学する方法」をまとめてみました。ピアノを買ったけど、練習のやり方がいまいちよくわからないという人が多いみたい。

自身の経験を踏まえて、ゼロから独学する方法をまとめてみました。入門・初心者向けの内容で、おすすめの教材と合わせて紹介しています。

Keigo

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未経験者が最初にするべきこと

初心者といっても幅が広いので、ここでは下記のような状態を初心者(未経験者含む)とします。

  • 一度もピアノに触れたことがない
  • 少しだけ弾いたことがある
  • 何年もブランクがある
  • ピアノ以外の楽器経験者

初心者の方が最初にやるべきことは下記4つ。

  1. ピアノという楽器の基本的な性質を知る
  2. 正しい演奏フォームを知る
  3. 基本的な楽譜の読み方を知る
  4. とりあえず実践

一度も泳いだことがない人に泳ぎを教える時と同じです。

「ざっくり泳ぎ方を頭に入れて、あとは水に飛び込め」

ピアノの場合は適当に叩くだけでも音は出ますが「音楽」をやるなら、正しいフォームや基本的な楽譜の知識は必要です。

icon-check ピアノの教科書

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個人的におすすめの本。ピアノの基本知識から実践まで「ざっくり」進められる。入門ではこの「ざっくり」が大事。世の中には入門向けの本・サイトはたくさんあって、どれがおすすめすればいいか普通に迷う。笑

正直、何でも良いと思うんだけど本屋に行って見た感じ、この本が読みやすかったからおすすめ。

Introduction ピアノの基礎知識
Chapter 1 音を出してみよう
Chapter 2 簡単なメロディを弾こう
Chapter 3 左手もつけてみよう!
Chapter 4 コードを押さえてみよう!
Chapter 5 コードを押さえて両手奏!
Chapter 6 これでバッチリ!両手奏

icon-check できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方 超入門

楽譜が読めるようになる本。小学生から大人までOK。CDが付いているのでわかりやすい。楽譜の辞書としても使えるので一冊持っておくと良いかも。死ぬまで使える。

第1章 音の【長さ】を読んでみよう
第2章 もっと拍子を読んでみよう
第3章 リズムを読んでみよう
第4章 音の【高さ】を読んでみよう
第5章 楽譜の記号を読んでみよう
第6章 楽器別の楽譜を読んでみよう

具体的な練習法

主にクラシックピアノで定番の教則本(楽譜)に下記のような本があります。

  • バイエル(最近はあまり使わないらしい)
  • バーナム
  • ブルグミュラー
  • ツェルニー
  • ハノン

他にもありますが、どの本も人の名前が本のタイトルになっています。昔のピアニストや教育者が残した楽譜で、ピアノ入門から段階を踏んで練習していく楽譜として定番になっています。小さい頃にピアノを習っていた人なら馴染みがある本で、僕も小学生の頃にやっていました。

ピアノを上達する過程でとても意義のある本(楽譜)ですが、独学には不向きだと思っています。

理由は単純。つまらなくて飽きるから。

特にポップス(Mステで流れる曲)に慣れている人にはわりと苦行だと思います。

例えば、ということで一つ紹介します。

入門書「バイエル」の曲です。最初の5分だけでも聞いてみてください。

おそらく、つまらないと感じる人が多いと思います。基本的に曲が単調なので、忍耐力がある人ならまだしも、ほとんどの人は飽きが先に来て、独学だとほぼ挫折します。断っておきますが、動画の演奏は素晴らしいです。

補足:「バイエル」は日本の保育士の試験では「バイエル修了程度」とあることが多く使われることはあります。しかし、最近では一般向けのレッスン使われていないそうです(というか日本と韓国くらいでしか使われていないらしい)。もちろんメリットはありますが、それ以前に技術的なデメリットも多い。

おすすめはジブリ

先程紹介した定番の教則本をどうしてもやりたいのなら、ある程度ピアノができる(かつ毎日のように続けられる)ようになってからで良いと思います。

独学のコツは「楽しく続けること」。これが最優先。

というわけで、おすすめはジブリです。理由は下記のとおり。

  1. 楽しい曲が多い & 誰もが知ってる曲ばかりだから
  2. 入門~上級向けまで楽譜がたくさんあるから

順番に説明します。

理由1:楽しい曲が多い & 誰もが知ってる曲ばかりだから

ジブリ作品は毎年テレビでもやっていることもあり、とても有名です。知らない人を探す方が難しいくらい。どの学校でもジブリの曲を使う場面はあるんじゃなかろうか。それくらい印象的な曲が多いので、自然に耳に残っているメロディがあると思います。

メロディを知っていると練習もしやすいし、曲もジブリだから楽しい。

さらに、例えばSNSで弾いた時に、聞いてる人が「ジブリの曲だ!」とすぐに認識できて、コミュニケーションも取りやすいです。「コメント」や「いいね!」で褒めたりしてもらえるとモチベーションも上がります。

もちろん自分の好きな曲を練習しても良いんだけど、聞き手側が「何の曲か」わからないと「ん、これ何の曲?」となって終わる可能性が高いです。

自分が楽しい曲、相手も楽しい曲。それがジブリ。多くの人が知っている曲を弾くのは意外と大事です。

しかも、ジブリは持ち曲としても一生使える。これはデカイ。

理由2:入門~上級向けまで楽譜がたくさんあるから

ジブリ作品(1985~)は歴史が長いのでピアノの楽譜もたくさん出版されています。本屋で楽譜を探すと「ジブリ曲集」は必ずあるくらいです。

一番良い点は、難易度別に楽譜が売られていることです。入門から上級向けはもちろん、ジャズ・ボサノバ向けの楽譜もあります。後に紹介しますが、入門レベルだと「片手だけの楽譜」もあります。

一方、みんなが好きな曲や流行りの曲を難易度別かつ個別に楽譜を探すのは困難です。まあ探せばあるのかもしれませんが。

歴史のあるジブリ作品だからこそですね。

レベル別おすすめ教則本

入門から中・上級レベルまで、順番に紹介します。

商品によっては本の中身(楽譜のサンプル画像)が見られるので、ご自身のレベルに合わせて検討すると良いと思います。

未経験者向け:まずは右手のメロディだけを弾こう

icon-check 片手で弾ける! スタジオジブリ・メロディーズ・ベスト

入門レベルならこの本から。楽譜を読む訓練にもちょうど良いと思います。

ドレミふりがな・指番号・歌詞・弾き始めの音と位置がわかる鍵盤図が付いてる。

入門向け:両手で弾いてみよう

icon-check ピアノソロ 入門 とってもやさしい スタジオジブリ名曲集

初めて両手で弾く人向け。両手で弾くことを両手奏と言います(覚えなくていい)。左手が入るだけで音に響きが加わって感動すると思う。

中級向け:さらに音を豊かにしよう

icon-check ピアノソロ 中級 スタジオジブリ BEST SELECTION

入門ができたらこれが良い。さらに響きが豊かになる。ここでやっとピアノの曲って感じ。

このレベルができれば市販の他の曲にも挑戦できます。

中~上級向け:モテよう

icon-check 宮崎 駿 & スタジオジブリ ベスト・アルバム

跳躍があったり、連打があったりと難易度がかなり上がる。これが弾けたらモテる。ただし保証はできない。

番外編:神に触れよう

icon-check 久石譲 ジブリ・ベスト ストーリーズ

ジブリの曲を担当している久石譲さん(僕の神様)が監修している楽譜。13曲のみだけどファンの方はぜひ。

ディズニーでもOK

ジブリと言ってきましたが、もちろんディズニーでもOKです

icon-check ピアノソロ 入門~初級 ディズニー・ソングス ベスト40

両手で弾くタイプ。「ピアノソロ 入門 とってもやさしい スタジオジブリ名曲集」のディズニー版。

男の必修科目。女の子はディズニー好きな人が多いぜ。(小声)

注意点:上から音譜が降ってくる動画はおすすめしない

こういう動画をよく見たことがあると思います。

これは「Synthesia(シンセジア)」という有料ソフトです。「MIDI」と呼ばれる楽譜情報を表示できます。僕も持っています。

以前、InstagramのDMで「Synthesiaでピアノを練習しているのですが今後上達しますか?」という主旨の質問が来ました。

個人的には「上手く使えば上達するかもしれない。ただ、入門には良いかもしれないけど長期的にピアノをやっていくならあまりおすすめしない。ちなみに自分は一度もSynthesiaで練習したことはない」という内容で返信をしました。

理由はただ一つ。五線譜を読む能力が身に付かないから。

ピアノの多くの楽譜は「Synthesiaの動画」ではなく「五線譜」です。視認性やピアノ演奏のしやすさに置いて五線譜に勝る記譜(楽譜)はこの世にありません。

Synthesiaの動画は、たいていアマチュアの人が作っているので、音が間違っていることが多々あります。少なくとも市販の楽譜よりミスが多い傾向にあるし、音楽的でないもの(グルーヴなど。詳しくは割愛)も多いです。

初心者がSynthesiaの動画で練習すると「音楽的ではない・音が間違っている可能性が高い」楽譜で演奏することになるので、本人が考える「上達」とは違う方向に努力をすることになります。

調、拍、テンポ、音の長さ、強弱、つながり、ペダルの有無などがひと目見てわからないSynthesiaの動画はやはりピアノの練習には不向きで、あくまで「可視化された音譜を楽しむ動画」というくらいの認識のほうが良いです。僕もSynthesiaの動画を作りますが、練習用に作っているわけではなくエンターテイメント目的です。

Synthesiaの動画が「五線譜と同じ記譜法(楽譜)の一つ」という考え方もできます。デジタル文明ならではの楽譜とも言えます。それでも、Synthesiaの動画が五線譜に取って代わることは人類が滅亡してもないと思います。

メリットがあるとすれば、1つ目は、五線譜の作成よりもSynthesiaの動画が早く作れること。MIDIをぶち込めば完成なので。五線譜の場合は右手と左手に分けて細かい調整をする必要があるため時間と労力がかかります。2つ目は、動体視力が鍛えられること。ようは音ゲーが上手くなる感覚ですね。あれ? 僕らがやるピアノって音ゲーだっけ。

楽しく続けるのが上達の近道

結局、上達には「続けること」が大事です。これに反対する人はいないと思います。

問題は、続けるために「どのように練習するか」です。

僕は、独学では「ピアノを弾いていて楽しい」と思える練習が一番良い上達する方法だと思います。「つまらない、辛い」と感じたら、大抵の人は辞めてしまいますから。勉強やダイエットと一緒ですね。

今回は、自身の経験を踏まえて、少しでも楽しく続けられる方法を紹介しました。

様々な意見はあると思いますので、ぜひ参考までにしてください。

Keigo

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