作曲がしたい。とはいえ何を揃えればいいのかさっぱりな友人を救うためにこの記事を書き始めている。
音楽機材やソフトウェアは毎月のように新製品が出ていて、その種類は星の数ほどある。のわりに新製品なら必ず良いという保証もないので困りもの。その製品と自分の相性の問題もある。マッチングアプリみたいだ。
というわけで今回は新宿駅の地下迷宮くらい難解な音楽制作を始めるのにおすすめの機材とソフトウェアの選び方を僕の独断と偏見で紹介する。
パソコン:MacとWindows、好きなほうでOK(重要度:★★★★★)


とりあえずパソコンがないと何も始まらない。まずノートPCを一台買っておこう。ノート型だとスタジオに持ち運んでレコーディングもできる。サイズはちょうど膝に乗る14インチ前後がおすすめ。
音楽制作なら基本的にMacでもWindowsでもどっちでもいい。プロでも分かれる。ただし下記で紹介する音楽制作ソフトによってはMac一択になるので注意が必要。
スペックは最低でもSSD512GB以上、メモリ16GB以上がおすすめ。予算的に10万円~だとほぼすべての動作操作に不自由がない。何より将来的に売却するとき少し高く売れると思う。
中古は基本的にトラブルの元なのでおすすめしない。とはいえすべて自分で解決できる自信があるなら中古でOK。
Mac:Apple MacBook Air
MacならMacBook一択になる。AirとProがあるけど安いAirで性能的には十分。ファンレスだから完全無音。余計なノイズが出ないからレコーディングするならAirがおすすめ。
公式サイト:Apple MacBook Air
Windows:ASUS Zenbook 14
Windows買うならCPU「Core Ultra」搭載のノートPC一択。設計が最適化されてバッテリー持ちがだいぶ良くなった。
Windowsはいろいろなメーカーから発売されてるから選択肢が多すぎて的を絞り切れないけど僕はいつもASUS推し。自作PCでマザボやグラボでもお世話になってる。
公式サイト:ASUS


SSD:ノートPC用(外付けタイプ)
ソフト音源を買い足していくとPCのストレージ容量が足りなくなる。そんなときに外付け用SSDが便利。とりあえず容量1TBあればOK。2TBあればしばらく安心。
「だったら初めから容量が多いノートPCを買えばいいじゃん」と思うのはごもっともなんだけどノートPCの内蔵ストレージはバカみたいに高くてコスパが悪い。最近はSSDがマジ安くなったから後から足せばいい。持ち物が増えるのがデメリットではあるけれど。
あと今の時代、音楽制作でHDD(ハードディスク)は使わない。SSDが安いから。ただ動画編集を頻繁にする人とかはまだHDDが必要だと思う。


SSD:デスクトップ用(内蔵タイプ)


デスクトップPCを使っているなら内蔵SSDがオススメ。上記のような「M.2」タイプなら尚良し。マザーボードに直挿しできるから配線がいらない。余計な故障リスクも下がる。


オーディオインターフェース:音の入出力を管理(重要度:★★★★★)


オーディオインターフェスは、ボーカルやエレキギター・ベースの楽器の音を入力したり、PC上の音の遅延を解消したりできる機材。音質が良いプロ用のマイクが使えるのがメリット。PCにUSBで接続して使う。
Steinberg UR22C
イチオシはUR22C。Amazonで1100件以上レビューがあるベストセラー。とにかく安くて音が良い。迷ったからコレで。僕も少し前まで使ってた。
後に紹介するDAW「Cubase AI」が付属で付いてくるのも良い。
公式サイト:Steinberg UR22C
YAMAHA AG03MK2
AG03MK2も超有名でベストセラー。YouTubeなどで配信したり仕事のZOOM会議などにも使うならAG03もあり。ツマミ類が直感的に使いやすいのが最大のメリット。
ただ音質は上記のUR22Cには少し劣る気がする。誤差だけど。
これもDAW「Cubase AI」が付属で付いてくる。
公式サイト:YAMAHA AG03MK2
MOTU M2
MOTUの上位機種15万円の音がたった3万円で鳴るMOTU M2。内部のDAC(CPUみたいなやつ)の性能が良くてマジで音が良い。3万円出せるなら僕はM2激推する。
なお僕は上位機種のM4を使ってる。音はM2と同じ。
購入サイト:MOTU M2


DAW:音楽制作ソフト(重要度:★★★★★)
DAW (Digital Audio Workstation)は宗教の派閥のように、そのDAWを使っている総人口数や得意ジャンルの方向性がだいぶ異なる。当然操作方法もそれぞれ違うし頻繁に買い換えるものでもないから最初によく考えて選ぶのが大事。最初の3匹のポケモン選びと同じ。意外と迷うやつ。
ちなみに無料のDAWもあるけどオススメはできない。クオリティが低いしどうせ有料のDAWに移行する羽目になる。操作を覚える寿命も無駄になるから初めから有料のDAWに触れるのがオススメ。 上記で紹介したオーディオインターフェースに付属するDAWでもOK。
Apple Logic Pro:オールジャンル系、Mac専用


Apple純正のDAWでMac専用。Mac使いはだいたいLogicを使ってる。オールジャンル対応できて全体的にクオリティも高い。総容量72GB。
買い切り型だから購入以降のアップーデートも永久無料。常に最新版が使えるのが最大のメリット。付属のくせにどの楽器の音もそこそこ良い。Macで迷ったらLogicで。
Steinberg Cubase:オールジャンル系、WindowsとMac対応


Cubase(キューベース)は、日本では今現在一番人気のDAW。歴史が長いDAWゆえにできないことを探すほうが難しいくらい日本語の情報が溢れているのが最大のメリット。オールジャンル対応でわりとピアノ系の音色が強い。総容量70GB。僕がずっと使ってるDAW。
初心者に嬉しいコードアシスタント機能はどのDAWよりも圧倒的に豊富。もう何も考えずにコード進行とか作れる。僕は使ったことない。
ただ逆に機能が多くなりすぎてUI(ソフトの見た目)が初心者には難しく感じるのがデメリットかもしれない。
Cubaseを使うメリットは日本語情報が豊富なことと、ロジカルエディタ(マクロ)だと思ってる。
Ableton Live:エレクトロ、ループ系


今現在世界で一番人気のDAW。エレクトロの曲作りが得意。オーディオ編集が得意でサウンドメイクのエフェクターが多い。最近は日本語の情報も増えてる。90日無料期間がある。
生楽器の印象は薄いけど、実はピアノもブラスもストリングスも幅広い。総容量76GB。
今から始めるならLiveも全然あり。ただしLogicやCubaseほど日本語の情報が少ないから、自分で調べて解決できる人用。音楽制作で一番難しいことはDAWで音を出すことなんだ。
FL Studio:エレクトロ、ループ系


完全にエレクトロ系のDAW。容量が4GBしかないからどんなパソコンでも動くのが最大のメリット。シンセとMIDI編集が得意。
生楽器系の音が少ないからできないわけではないけど、エレクトロに特化する人用かな。
注意点はLiveと同じでLogicやCubaseほど日本語の情報がないこと。YouTubeとかの解説動画を見るしかない。
MIDIキーボード(重要度:★★★★☆)


MIDIキーボードは、音楽制作ソフトでMIDIを打ち込むために使うキーボード。なくてもマウスでポチポチ打ち込めるけど効率が段違い。節約のために徒歩でディズニーランドまで行きたくない。
いろいろなサイズや種類があって迷いがち。基本的に大は小を兼ねるんだけど、その人のスタイルによって適切なMIDIキーボードがあるから何とも言えない。
ここでは分かりやすく鍵盤数で言うと、
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