初心者おすすめの電子ピアノを予算別で22種類解説する

電子ピアノを弾き続けて10年が経過した。今では目をつぶって弾き比べれば違いがはっきりわかるレベルだ。所詮中身は工業製品の塊なので音の違いはもちろん、鍵盤の素材、機構、タッチ感だって違うんだ。

そんな中から素人が選ぶという点では今のZ世代大学新入生のノートパソコン選びくらい残酷。見た目が同じすぎて何が違うのか分かったもんじゃない。

ということで今回は初心者におすすめの電子ピアノ22種類を5歳からピアノを弾いている僕が独断と偏見で紹介する。

Keigo

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【注意】
本記事は執筆時時点での情報です。電子ピアノの新製品は不定期で発表されるため情報が古くなる可能性があります。

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予算3〜5万円台(ポータブル型)

KORG B2:一番安い電子ピアノならこれ

そこそこ良い性能で一番安い電子ピアノなら「Korg B2」一択。3万円台で買える激安価格。逆にこれより低い価格の電子ピアノは性能の面で不安

しばしば「1~2万円くらいで買える電子ピアノってどうですか?」という質問が来るが僕なら買わないしオススメもしない。性能も耐久性も分からないからだ。そもそも、そのような激安電子ピアノは楽器屋さんに置いておらず試奏もできないからNG。試奏は超大事

一応、KORG B2の下位モデルに「KORG B2N(商品名が紛らわしい💦)」という電子ピアノがある。B2Nは、B2に比べて鍵盤のグレードが一つ落ちる。おもちゃっぽくて弾きにくいので個人的にNG。B2との価格差は数千円なのでB2NではなくB2にしたほうがいい

この電子ピアノのメリット
この電子ピアノの弱点
  • 3万円台と破格
  • ピアノソロとして最低限の性能
  • ヘッドホンとLINE OUTが兼用
KORG B2のスペックはこちら
基本性能KORG B2
鍵盤NH(ナチュラル・ウェイテッド・ハンマー・アクション)鍵盤
ピアノ音源ステレオPCM音源
最大同時発音数120
音色数12
接続Phones(3.5mm)・USB(type B)・AUDIO IN(3.5mm)、PEDAL
スピーカー15W x 2
消費電力8W
質量11.4kg
KORG(コルグ)
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YAHAMA P-125a:コスパ最強

個人的に最もオススメしている電子ピアノ「YAMAHA P-125a」。理由を一言で言えば、コスパ最強だから。

価格のわりにそこそこタッチが良いGHS鍵盤を搭載。USB端子があるのでMIDIキーボードとしても十分使える。また、LINE(AUX) OUTもあるから電子ピアノの音を綺麗に録音できる。

  • とりあえずピアノを初めてみたい
  • 安くて良いやつが欲しい
  • 続くかどうかは分からない
  • バイトで買える価格が良い

このあたりが希望ならP-125aは最適だと思う。もちろん大人もOK。

追記(2022年11月):P-125とP-125aの違い

P-125の後継機「P-125a」が2022年11月に発売された。

結論から言うと、どちらも仕様はほぼ変わらない。

どちらかといえば、P-125aのほうが機能が減っている。ただしアプリなどが使えないくらいだ。一般の人が使う分にはP-125もP-125aも同じなので、安いほうを買えばいいと思う。在庫の問題。

この電子ピアノのメリット
この電子ピアノの弱点
  • 5万円台ではコスパ最強で完成度が非常に高い
  • 耐久性が高い
  • 人気機種のため品薄になりがち
YAMAHA P-125aのスペックはこちら
基本性能YAMAHA P-125a
鍵盤GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤
ピアノ音源RGE スタンダードⅢ音源
最大同時発音数192
音色数24
接続Phone(標準ステレオ)x 2・USB(type B)・AUX OUT、PEDAL
スピーカー7W x 2
消費電力9W
質量11.8kg

追記(2024年10月)

新型のP-225が発売された。

YAMAHA
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スペックが強化されていて特に文句のない仕上がりになっている。素晴らしい。今からかうならこっち。

ついでにペダルも買ったほうがいい

YAMAHA P-125の付属のペダル「FC5」が軽すぎて演奏中に銀河の彼方へ飛んでいくので別途「FC3A」というペダルを揃えるのがオススメ。

YAMAHA純正で作りが良く耐久性も高い。微妙なペダルの踏み具合も検知する「ハーフペダル」に対応しているのが良い。

YAMAHA
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KORG D1:安くタッチを追求する人向け

5万円クラスなら最も鍵盤のタッチが優秀(とはいえ、驚くほどではないけど)。

ただし内蔵スピーカーがないため、音を聞くためには別途スピーカーを用意するか、パソコンに接続してMIDIキーボードとして使うかのどちらかになる。スペックは良いけど初心者には少し扱いづらいかもしれない。ただ、MIDIキーボードとして使うならコスパはかなり良い。

またLINE OUTとMIDI IN/OUTはあるけど、USB端子がない。気軽にパソコンと接続できないのが渋い。

とはいえ、コンパクトだから狭い場所に設置できて持ち運びがしやすい機動力がある電子ピアノではある。シンプルなデザインが良い。

この電子ピアノのメリット
この電子ピアノの弱点
  • 5万円台で最高の鍵盤のタッチ感
  • スピーカーがない
  • USB端子がない
KORG D1のスペックはこちら
基本性能KORG D1
鍵盤RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
ピアノ音源ステレオPCM音源
最大同時発音数120
音色数30
接続LINE OUT・MIDI IN / OUT・ヘッドホン
スピーカーなし
消費電力1.5W
質量16kg
KORG
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選外①:CASIO PX-S1100について

2021年7月に新型のPX-S1100が発売

世界最小らしいのでコンパクトさを求めるなら一番良い選択かもしれない。奥行きがとても短く、何より赤色はかなり映える(黒と白もある)。

宣伝が上手いためか、けっこう売れてる印象。某ウイルスの影響でP-125の在庫がなかった時もわりと売れたんじゃないかと思う。

ただ、鍵盤のタッチを求める僕からすると、触った瞬間に直感で軽いと思ったので選外に。上位モデルのCASIO PX-S3100も同じ鍵盤なので同様の理由でNG。

一応断っておくと、鍵盤に関しては個人の好みの差が大きく出るので、良し悪しの問題ではないことを覚えておいてほしい。悪しからず。

この電子ピアノのメリット
この電子ピアノの弱点
  • 世界最小スリムボディ
  • ・鍵盤が軽い(個人の感想)
CASIO PX-S1100のスペックはこちら
基本性能CASIO PX-S1100
鍵盤スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤
ピアノ音源マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR
最大同時発音数192
音色数18
接続Phones(ステレオ標準) x 2・LINE OUT・USB type A、B・ヘッドホン
スピーカー8W x 2
消費電力10W
質量11.2kg
CASIO
¥58,876 (2024/11/21 12:11時点 | Amazon調べ)

追記(2023年2月):CASIO PX-S7000について

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