先にまとめ
- まずは皮膚科へ
- イソトレチノインはニキビの原因の根本を解決する
- ダーマペンかCO2レーザーでニキビ跡・クレーターを治す
- 科学的には保湿と日焼け止めを365日行うのがコスパ最強
こんにちは、Keigo (@type00k) です。
「ニキビは肌の病気である」
という事実を当時中学生の僕は知らず、
- 「ニキビは青春の証」
- 「ニキビは遺伝だから仕方ない」
- 「ニキビは医者に行けば治る」
と、友達やネットで聞きかじった情報を疑いもなく受け入れていた。
クラスの隣の席のやつは人生に何の不安や悩みもありませんと言わんばかりの綺麗な肌をして笑っている。前の席のやつは「ニキビが一つできっちゃったんだよね~つれーわ~」などとニキビを笑いのネタにしている。
こちとら顔面ニキビである。「ビッグバンは僕の顔面から始まったのでは?」と思えるほど僕の青春はニキビで輝いていた。
皮膚科に通い続けたものの「思春期だからね~」という医者の一言を僕は疑うことすらしなかった。高校生になってもニキビ顔が治ることはなく卒業する頃には立派なクレーター肌が形成されてしまった。
今思えば、美肌に重要な「保湿」「紫外線」も全くしていなかったし(そもそも知識がなかった)、そもそもニキビの原因を正しく言語化できずにいた。医者も詳しく説明してくれなかった(医者のせいにするつもりもないけれど)。
ニキビは肌の病気だ。病気には必ず原因があり、治療法が存在するはずである。
大人になって本金で気になり始めた僕はとにかくニキビとクレーターの原因と対策について調べまくった。そして今まで大量の金と時間を消費した。
今回は、その最終的に辿り着いた治療法と個人的な結論を書いておきたい。
ニキビとクレーターに心の底から悩んでいる人も多いと思う。けれど現代の技術なら絶対にニキビは治せるから諦めないでほしい。ただし前提として皮膚科医に相談することを強くオススメする。
ニキビの根本的な原因は「皮脂の過剰分泌」
僕の個人的な結論から話そう。
結局、ニキビの原因は「皮脂の過剰分泌」がトリガーになっている。




ニキビ発生のプロセスは下記のとおり。
- 皮脂が過剰分泌する
- 毛穴がつまる(いわゆるコメド)
- アクネ菌が増殖
- ニキビ発生
つまり、思春期になるとニキビが大量発生するのはホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰分泌されるからだ。
だから正直言って、洗顔をしたところで、3食しっかり食べたところで、皮脂の過剰分泌自体は止まらない。洗顔や皮膚科でもらえる塗り薬による皮脂の除去スピードよりも、分泌のスピードのほうが早いからまさに焼け石に水なのだ。
ついでに、僕が筋トレ(ウエイトトレーニング)を始めた頃にもニキビが大量発生したことがある。これも、筋トレによって皮脂の分泌を促す男性ホルモンが体内で多く作られることで皮脂が分泌が促進したからだと思う。
ホルモンの量・バランスと皮脂の分泌量は明らかに強い相関がありそうだ(一次資料が存在するのか知らないので断定はできないけれど)。
さらに、ホルモンバランスや皮脂の分泌量は個人差が大きく、遺伝子の問題もある。つまり、もともと皮脂が分泌しやすい体質ならニキビができやすいし逆に皮脂の分泌が少なければニキビもできにくい、ということだ。
軽度ならまだしも、重度のニキビを「根本的に」解決するには、正しい洗顔や 正しい食事、皮膚科で処方する薬の問題というよりは、皮脂の過剰分泌を減らす必要があるというのが個人的な結論の一つだ。
ニキビを治すの最強の薬「イソトレチノイン」
現代のニキビ治療で最強と言われているのが「イソトレチノイン」という飲み薬だ。ビタミンAを主成分とした薬で、皮脂の過剰分泌をめちゃくちゃ減らすことができる。
僕はイソトレチノインを飲み始めて4ヶ月でニキビが消えた。新しいニキビも一切できなくなった。
重度のニキビに効果抜群:90%以上の人に効果あり




イソトレチノインの「ビタミンA誘導体」という成分に皮脂の分泌を減らす効果がある。欧米では重症ニキビの人には第一選択治療らしい。
効果は主に2つ。
- 皮脂の過剰分泌を軽減させる
- 毛穴のつまりを防ぐことで炎症を抑える
中学生も使ってOKと書いてある皮膚科医のサイトもあるけれど、女の子の場合は生理周期が確立している人に限るなど、皮膚科医の判断次第だ。
逆に、イソトレチノインでの治療の対象にならない人もいるので注意が必要だ。
・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望されている方
・授乳中の方
(中略)・15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
・テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方
・うつ病その他の精神疾患で治療中の方
・肝機能障害のある方
・中性脂肪、コレステロールの高い方
・ビタミンA過剰症の方
医療法人咲花会 わかこ皮ふ科クリニック皮膚科・美容皮膚科
飲み方:4~6ヶ月で1クール
イソトレチノインは、4~6ヶ月で1クール(周期)とすることが基本らしい。つまり毎日薬を飲み続けることになる。
ただし、イソトレチノインの容量(10mg、20mg、40mgなど)や服用期間はその人の状態次第なので詳しくは皮膚科医に聞いたほうがいい。一応、僕は20mgで効果があった。
治療後の再発率は25~50%とバラバラ。再発後のニキビの状態は軽いものから重症まで様々。臨床試験の結果については下記参照。僕は運良く再発していない。
副作用に注意
イソトレチノインは効果が高い分、副作用も大きい。使用する上で必ず注意したほうがいい。
副作用①:避妊が必須
イソトレチノインを使った時とその後しばらくは避妊が必須なので注意。
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。
医療法人咲花会 わかこ皮ふ科クリニック皮膚科・美容皮膚科
そのため、服薬期間中とその前1カ月と服薬後6カ月は妊娠してはいけません。
副作用②:肌や目が乾燥する、鼻血が出る
イソトレチノインは皮脂の分泌を減らすので、当然肌が乾燥する。あと目も乾燥する。なので保湿や目薬が必要になる。
僕の場合は鼻の粘膜が弱いのか、毎朝シャワーを浴びる時(血行が良くなる時)に鼻血が出る。だいたい夜に薬を飲んでから9時間後くらいだから日中は飲めない。デート中に鼻血なんて最悪すぎる。彼女いないけど。
その他の副作用は以下のとおり。ただ、これはほとんど感じなかった。
鬱、精神病(幻覚、幻聴)、自傷行為、自殺企図などの重大な精神疾患
医療法人咲花会 わかこ皮ふ科クリニック皮膚科・美容皮膚科
皮膚や粘膜の乾燥症状:(保湿剤やリップクリームで対応します)
鼻の粘膜が乾燥した場合に生じる軽度の鼻血:(ワセリンを塗布します)
頭痛:(高用量を内服した場合に生じやすいです)
発疹、軽度の痒み、落屑
眼瞼炎、結膜炎
筋肉痛や関節痛:(運動中や運動後に生じやすいです)
肝機能低下
脱毛
めまい、吐き気
うつ傾向
個人輸入はできるけれど、必ず注意事項を理解しよう
基本的にはイソトレチノインを処方してくれる近所の皮膚科を探すのがオススメ。トラブルが起きた時に個人では対処できない。
ただ、イソトレチノインはまだ日本では厚生労働省の認可がされておらず、皮膚科では保険適用外でやたら高い。1ヶ月で1.5万~3万円ほどする。仮に6ヶ月続けたら9万~18万円。中高生に払えるわけがない。
今現在はイソトレチノインの個人輸入は合法だけれど、事前に厚生労働省のサイトを見てからにしたほうがいい。
参考:アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について | 厚生労働省




個人輸入できるサイトは今のところベストケンコーが最安。シンガポールや台湾からの取り寄せでクレジットカード決済のみ。到着まで1~2週間くらいかかる。レビューもたくさんあるので先に見るのを推奨する。
ベストケンコー:イソトレチノイン
※アフィリエイトリンクでない
日本は欧米に比べてニキビ治療が遅れている。
たとえば、海外で1960年代からニキビ治療に使われる「過酸化ベンゾイル(皮膚科でも貰えるベピオゲル)」ですら日本では2015年認可。判断が遅い。
「ニキビは青春のシンボル」という言葉が日本で流行っていることが自体がニキビ治療後進国であることを証明してる。ニキビは肌の病気。病気なら治せる。
日本も早くイソトレチノインも早く保険適用にしてニキビに悩む人たちを全員救ってやってほしい。




公式:アクネクリニック
ニキビ跡・クレーターを治す「ダーマペン」




イソトレチノインでニキビを減らした後は、ダーマペンでニキビ跡・クレーターを治そう。
ダーマペンは、髪の毛よりも細い無数の針を肌に刺して人間の治癒力で肌を生まれ変わらせる治療。わざと肌を傷つけることで回復を促すという、一見原始的な方法に見えるけれど世界的には最先端のニキビ治療法。
こんな感じで肌の真皮(2.0mm~)まで針を刺すことになる。




クレーターの場合は真皮層まで届かないと意味がないので、かなり深く(2.0mm~)刺すことになる。麻酔はするけれど、僕は痛い(痛がり)。
ダーマペンの効果は以下のとおり。
- ニキビのクレーター改善
- 毛穴の開き改善
- 肌質改善
- しわ・小じわ・くすみ改善
- 肌のハリや弾力
- 目元・口元・頬の小じわ改善
SNSやYouTubeで調べればすぐ分かるけれど、有名な芸能人やモデルもけっこうやっている。
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