ミラーレスカメラSONY ZV-E10は手ブレ補正以外は最高

SONY ZV-E10

SONYのVlog特化ミラーレスカメラ「ZV-E10」が発売されたからレビュー。

できるだけ手軽に良い画質でYouTube動画を撮りたい僕としてはコスパ最強でどんぴしゃなカメラ。

Keigo

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【99点】Vlogに特化したミラーレスカメラ

ZV-E10のボディ

日本での発売は2021年9月17日。海外では約1ヶ月前の発売。全くチェックしてなかった商品だったけどYouTubeレビュー動画を見て「これ良いじゃん!」と思い、即行でポチった。ボディのみで7万円。

あえて点数を付けるなら99点/100点といった感じ。

個人的に良いと思ったポイントは5つ。

  1. APS-Cなのでスマホより高画質
  2. バリアングル液晶だから自撮りしやすい
  3. マイク性能が良い
  4. 軽量でコンパクト
  5. 7万円という安い価格

できるだけ気軽に高画質・高音質で撮りたいという希望を叶えてくれるカメラがやっと出たという感じ。2020年にめちゃくちゃ売れたらしいZV-1も良いけどセンサーが1型だしレンズが固定なのでスルーした。

ただZV-E10はVlog特化を謳っているけど、手ブレ補正はイマイチ。というか……ほとんど使い物にならない。ここがマイナスポイント。

外で頻繁に動画を撮る人はジンバルを使ったりしないと手ブレがキツイかもしれないと思った。ジンバル自体は良いんだけど「気軽に動画を撮ろう!」という機動力が落ちちゃうよね……。まあコンパクトなAPS-Cだから手ブレ補正は物理的に限界があるからね。

逆に、手ブレ補正以外はほとんど気にならないくらい良いカメラだと思う。

ZV-E10のスペック

ZV-E10

ZV-E10のスペックはざっくり下記のとおり。詳しくは公式サイトへ。

仕様SONY ZV-E10
撮像素子APS-Cサイズ(23.5 x 15.6 mm)
Exmor CMOSセンサー
画素数2500万画素(総画素)
2420万画素(有効画素)
液晶モニター3型(92.16万ドット)
バリアングル
手振れ補正・アクティブ ※1.44倍クロップ
・スタンダード※レンズ内手ぶれ補正がある場合のみ
フルHD(1920 x 1080)
動画撮影
・24p(50Mbps)
・30p(16Mbps・50Mbps)
・60p(25Mbps・50Mbps)
・120p(60Mbps・100Mbps) ※1.14倍クロップ
4K(3840 x 2160)
動画撮影
・24p(60Mbps・100Mbps)※クロップなし
・30p(60Mbps・100Mbps)※1.23倍クロップ
幅 x 高さ x 奥行き115.2 x 64.2 x 44.8 mm
重量・299g(バッテリーなし)
・343g(バッテリーあり)
価格ボディのみ:7万8000円
レンズキット(ZV-E10L):8万9000円
SONY ZV-E10のスペック

レンズキットもあるよ

ZV-E10L

レンズキット「ZV-E10L」もある。 レンズは「SELP1650」が付属する。2万円台のレンズが実質約1万円で買えるからお得。レンズを持っていない人はレンズキットが安くて良いかも。

ZV-E10の外観

ZV-E10の上部

左からマウントシュー、マイク、電源スイッチ、各種ボタン。

スライドで電源オン・オフ

電源スイッチがスライド式になっていて良い。これなら「撮影中にうっかりオフにしてしまった」というミスを防げる。

以前使っていたα6000ではシャッターボタンを左右に少し回して電源をオン・オフする仕様だったけど、シャッターボタンはよく触るから撮影中に何度かうっかり電源オフにしちゃったことがある。で、録画したデータがすべて消し飛ぶ。絶望しかない。

スライド式の使い勝手は人によって多少悪く感じる感もしれないけど、Vlogカメラとして誤作動を防止するという意味でスライドにしたのは正解だと思う。

撮影モードの切り替えはボタン式

電源ボタン下の「写真」と「動画」を切り替える撮影モードがボタンと画面で切り替えるタイプなのはちょっと残念。

α6000ではダイヤルを回すだけで撮影モードを瞬時に切り替えられたのに対して、ZV-E10では「ボタンを押す」→「画面のアイコンを見て判断する」という工程があって少し煩わしい。

それに、ボタンを押しても画面にアイコンが表示されるまでのタイムラグが少しあって、1秒くらい待たなきゃいけない。たかが1秒、されど1秒

まあ、ダイヤル式はスペース的に入らないんだろうけどね、「写真」と「動画」を頻繁に切り替えないなら問題ないと思う。

手前のボタンは一般的な配置

ZV-E10の手前側

手前のボタンは一般的な配置になっていると思う。すべての操作を右側のボタンとダイヤルで操作する仕様。

カスタムボタンがあればもっと便利かもしれないけど、ZV-E10のコンパクトな形状を考えると必要十分だと思う。

メニューは残念ながら旧型

SNSやブログを見ているとZV-E10の「メニューが旧仕様で使いにくい」という声がけっこうあるみたい。これは画像処理エンジンが旧型の「BIONZ X」だから、という理由らしい。

僕はα6000の旧メニューに慣れていたので気にはしてなかったけど以前からメニューが分かりにくいなあとは正直思ってた。まあZV-E10は安いしカメラだし、仕方ない。

一方、新型の「BIONZ XR」を搭載しているα7sIIIのようなカメラは新メニューになってる。

TEC STAFF

縦にカテゴリーがあって横に項目が広がる仕様。これだと確かに分かりやすく使いやすい。こういう直感的に操作ができるUIはカメラに限らずもっともっと改善していってほしい。

ケーブルと接続端子

ZV-E10の左手側

上から電源ケーブル(USB-Type C)、HDMI(マイクロ)、ヘッドフォン端子の3つ。左上はマイクの入力端子。

スマホやタブレットと汎用性あるUSB-Type C

充電はUSB-Type Cで裏表関係なく挿せるから最高。昨今じゃスマホやタブレットにも搭載されていて、もはや当然の仕様だと思うけど、残念ながらそうじゃない製品もまだ多い。iPhoneとかね

HDMIはマイクロ

HDMIはマイクロ端子。ミニじゃないので注意。

HDMIは、別途パソコンやモニターに画面を出力するといった使い方ができる。だけどパソコンにZV-E10の画面を出力する場合はUSBケーブルだけでも出力できる。ただし、1280 x 720のみ。フルHDや4KはHDMIが必要。

OBSで画面の出力を確認できたので、これで高画質にYouTube生配信やWebカメラとしても使える。やった~。

補足:ZV-E10をUSBケーブルで接続して映像をパソコンに出力する方法
  1. ZV-E10のメニュー「ネットワーク1」の中の「スマートフォン接続機能」をオフ
  2. ZV-E10のメニュー「動画1」の中の「USBストリーミング」を選択する
  3. パソコンとZV-E10をUSBケーブルで接続する
  4. OBSやZoomなどの通信ソフトで取り込む

外部マイクも挿せるけれど

外部マイクを挿せるマイク端子(3.5mm)も付いてる。だけど、そもそもZV-E10のマイクがかなり良いから外部マイクの必要性を感じなくなってきた。

とはいえ、やはり外部マイクはあったほうがいい。音質の面なら「Sennheiser MKE600」がコスパが良い。

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MKE600は、日本のTV局などで使われる「MKH416」の廉価版で非常に音質が良い。大手YouTuberもよく使わっている定番のショットガンマイクになっている。

なお、ZV-E10でMKE600を使うなら「KA600」が必要になる。XLRから3.5mmジャックへ変換するアダプタだ。

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動画撮影メインなら予備バッテリーが必要かも

ZV-E10のバッテリーは「NP-FW50」

バッテリーはα6400やα6500でもおなじみの「NP-FW50」。容量は1,020mAhしかないから動画撮影を長回しする人は予備が必要かも。

こういうバッテリーは安全性や長期運用の安定性を考慮すると純正を買うのがなんだかんだ一番良いと思ってる。

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ZV-E10は超コンパクト

バッテリー込みで343g

ZV-E10はファインダー(覗き窓)がないので超コンパクト仕上がってて良い。バッテリー込みでたった343g。

よく写真を撮る人・ファインダーが必要な人はα6400やα6600が良いと思う。

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個人的に最強の組み合わせがこれ

ZV-E10 + SIGMA 16mm F1.4 DC DN

ちなみに、僕がいつも室内の動画撮影で使ってる神レンズ「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」と組み合わせると785gもする。レンズがボディより重いのがデメリットだけれど、明るい単焦点レンズだから仕方ない。

単焦点だからズームはできないけれど、F1.4だからシャッター速度稼げるし、16mm(35mm換算で24mm)だから広角で使いやすい。良い感じにボケるのでずっと使ってる。お気に入りだ。

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標準レンズなら「Tamron 17-70mm F2.8」が最高に良い。35mm換算で25.5-105mmだ。旅行やポートレート、日常撮影など万能に使える。SIGMAからも出てほしい。

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ZV-E10の良いところ

バリアングル液晶が便利すぎる

ZV-E10のバリアングル液晶

やっぱり自撮りにおいてバリアングルは正義。モニター画面で確認しながら撮影できるスタイルは、「画角の見切れ」や「撮影ボタンの押し忘れ」といった失敗のリスクを減らせる

赤枠は撮影ミスを確実に減らせる

録画すると赤枠が表示される

ZV-E10は録画時にモニター画面に赤枠が表示されるから撮影ボタンの押し忘れ(撮影ミス)がなくなる。

もちろん非表示にもできる。

チルトも良いけど…やっぱりバリアングル

モニター画面がカメラの上部に反転するチルト型も悪くない。レンズの上部にモニター画面があるから話し手の「視線のずれ」がバリアングルに比べて起きにくい。バリアングルはカメラの横にモニター画面が来るから少し「そっぽ向いてる感じ」になっちゃう。

ただし、チルトだと外部マイクをマウントシューに付けられないというデメリットがある。もちろん別途コールドシューなどを付ければ解決するけど、コンパクトさに欠けるのとカメラの重心のバランスが悪くなっちゃう。

将来的に外部マイク使うことを想定するとバリアングルのほうがいい。視線のずれは撮影経験を積めば簡単に解決できる。少なくとも僕はα6000というチルトもバリアングルもないカメラで数年YouTubeで自撮りしていたからね。笑

マイク性能が普通に良くて使える

マイクは、性能が良いと好評だったZV-1と同じマイク、高い集音性能を持つ指向性3カプセルマイクを搭載してる。

SONY デジタル一眼カメラ VLOGCAM ZV-E10/E10L

気軽な感じでVlogを撮るのに十分なマイク性能だと思う。

SONY公式のYouTubeで、ZV-E10のウインドスクリーンありとなしのテスト動画をアップしてて参考になる。

ZV-E10のマイク

音質は十分すぎる。僕は室内撮りばかりだけど、もし外で撮影するときはウインドスクリーンは付けようと思う。

今まで音声は別で録音してたけど…

今までは音質改善のためにSONYのハンディカム「PCM-A10」で録音して(同時に撮影もして)後から動画と音声をPremiere Proで同期してYouTubeにアップしてたんだけど、ZV-E10があれば気軽なVlog程度ならその必要もないかもしれない。

とはいえ、ちゃんとしたYouTube動画を出すときは今までと同じようにPCM-A10を使うと思う。さすがにPCM-A10の方が音が良いからね。編集はちょっと面倒だけど慣れちゃった。

追記(2022年11月):さすがに楽器の録音は、キツイ

下記は僕がYouTubeにアップしたZV-E10で撮影したピアノ演奏の元の動画だ。元の動画ファイルを切り取っただけで特に編集はしていない。

YouTube: 機動戦士ガンダムUC『UNICORN』ピアノソロ

音声はZV-E10。さすがに厳しい。

ただし音声はハンディーレコーダー「SONY PCM-A10」で別撮りしていていたので、ZV-E10側のマイクは何も調整していない(そのせいで音割れしている)。

たとえ音割れしていなかったとしても楽器を録音するレベルの品質を求めるには、さすがにZV-E10付属のマイクでは力不足と言えそうだ。iPhoneのマイク性能とそう変わらない。

ただし、このピアノスタジオは音の反響が強く(「ライブ」という。逆は「デッド」)そもそもレコーディングに向いていないという特殊な条件下の話だ。レンズの焦点距離の問題でピアノとの距離が3m以上は離れているため、ZV-E10マイクはピアノの音というより部屋の反響を拾っている感じだ。

とはいえZV-E10のマイク性能はあくまで確認用だったり気軽なVlogくらいなら、そこまで問題はないかと思う。

ZV-E10は4Kも撮れる

ZV-E10は4K撮影もできる。4Kは解像度が「3840 x 2160」なので「フルHD(1920 x 1080)」の4倍の面積になる。

初めて4Kで撮ってみたけれど、確かにフルHDより綺麗。これなら4Kをメインにしたくなっちゃう。

今現在(2021年)YouTubeは「8K・60p」まで対応してる

4Kだと動画編集が大変というパターン

とは言ったものの、4K動画編集が思ったよりカクカクで大変だった。特にグラフィックボードの性能が十分にないとPremiere Proが落ちる落ちる。フルHDでは全く問題なかったのに。

もちろん、プロキシー記録をすれば問題なく動画編集できる。でもその後のエンコードに超時間掛かる。やはり4Kは重い。

参考までに、今回は下記の自作PCを使った。グラボは、フルHD対応ならコスパ最強の「GTX 1660 Ti」。

4Kの動画編集をエンコード込みでサクサクするならスペック的に「RTX 3070」以上が必要になると思う。今グラボを買うにはちょっと時期が悪いけど。

4K・60pで録画できないので注意

ZV-E10は4K・60pでの撮影はできない。仕様は下記のとおり。

  1. 24p(60M・100Mbps)※クロップなし
  2. 30p(60M・100Mbps)※1.23倍クロップ

また、100Mbpsで撮影する場合は「UHS-I U3」または「UHS-II U3」に対応したSDXCメモリーカードが必要になる。

容量は4Kを撮るなら最低64GB、できれば128GBが良いと思う。

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ZV-E10の気になるところ

良いところもあるけれど、気になるところも当然ある。

手ブレ補正「アクティブ」は使いものにならない

ZV-E10の手ブレ補正は「アクティブ」と「標準」がある。

正直、手ブレ補正「アクティブ」は全然ダメ。こんにゃく現象が目立つ上に、なんと1.44倍もクロップされる。これ使い物にならない。視聴者が酔っちゃう。

素晴らしい検証動画があったので紹介したい。撮影者さんも仰っているけど、やっぱりキツそう。

さっさん「SONY ZV-E10】高画質・コンパクトでVlogに最高!…かと思いきや残念な点もやっぱりありました。」

1.44倍クロップが「少し」とは

画面の一部を切り取ることを「クロップ」という。クロップされると画角は狭くなる。 撮影側としては基本的にはクロップされない方がいいけど、カメラの仕様や設計上クロップせざるを得ないときがある。

ただ、ZV-E10の公式ページにはちょっと気になる記載がある。

“アクティブモードでは撮影画角が少し狭くなります”

SONY デジタル一眼カメラ VLOGCAM ZV-E10/E10L

いや、1.44倍クロップは”少し”どころじゃない。ドアップやぞ

せめて公式ページくらい抽象用語を使わずに「1.44倍」という「客観的な数値」を書いておくべきだと思う! どうせスペックオタクしか見ないくらい表記が小さいところに書いてるんだからさ。笑

もう一つの手ブレ補正「標準」は、光学式手ブレ補正のこと。クロップはされないけど手ブレ軽減の効果は低い。このあたりの手振れ補正はおまけ程度だよね。

まあ別に1.44倍クロップに親を殺されたわけでもないし、そもそも手ブレ補正は使う予定がないから(室内三脚撮りメインだから)問題ないけどね。笑

ソフトを使えば後から手ブレ補正を付けられるけど

もちろん、SONYの純正ソフト「Catalyst Browse」を使えば、強力な手ブレ補正を後からできる。

その素晴らしい検証動画はこれ。確かに「Catalyst Browse」の手ブレ補正はすごいと思う。

Mark Bennett’s Camera Crisis「ZV-E10 Stabilization」

でもこれは「できるだけ手ブレさせないように、かなり気をつけて歩いている」ように見える。

普段Vlogを撮るときは手ブレのことを考えず、できるだけ気軽に撮りたい。というか、ここまで手を加えないと手ブレが補正できないなら気軽に動画を撮影・アップができない。時間を掛けられる人向けかな。

使える手ぶれ補正を求めるなら素直にジンバルを買うか、GoProを買ったほうがいいと思う。そりゃそうだよね。

コードがちょっと邪魔

ZV-E10の「USBストリーミング」という機能を使えば、パソコンにZV-E10の画面を出力ができる。だけど、見てのとおりUSBケーブルが邪魔で画面がちょっと見えにくい

持ち手の右側にUSB端子があれば解決するだろうけど右側にはバッテリーがあるし、上位機種でもそういう仕様みたいだから諦めるしかない。

ただ実際の撮影では、「ちゃんと撮影できているか」の確認ができればいいだけだから、そこまで問題ない。これは慣れればいいだけかな。

追記①:2時間30分以上連続撮影できた

ZV-E10を使ってYouTubeのテストライブ配信をやってみた。

ZV-E10をサウンドハウスの980円のビデオキャプチャーCHD201にHDMIケーブルで繋いでOBS Studioで配信した。電源は心配だったから充電しながらやってみたが、熱停止もしなかった。

さらに追記:CHD201の遅延もそこまで気になることもなく、最終的に3時間18分は配信できた

追記②:ZV-E10 + SEL50F18

SONYの単焦点レンズ、SEL50F18がある。

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3万円弱で買える、いわゆる撒き餌レンズだけれど、安いわりにけっこう映りが良い。50mm(35mm換算で75mm)なのでポートレートに使える。単焦点なのでズームはできないけれど、その分コンパクトだ。

ZV-E10はS-log撮影の機能があるので、SEL50F18と合わせて、映画っぽく撮ることもできる。せっかくなので撮ってみた。

カラーグレーディングの知識がほとんどないため色味はテキトーけれど、一応見よう見まねでやってみた。狭い部屋なので奥行き感が見えにくいけれど、特に斜めから撮ったほうは映画っぽくなっている気がする。

なお、撮影の設定は以下のとおり。

  • S-log2(PP7)
  • シャッタースピード:1/50
  • ISO感度:500(最低)
  • F値:2.0
  • 露出補正(M.M.):+2.0
  • フォーカス:MF(マニュアル)
  • 動画編集ソフト:Davinci Resolve

ただ焦点距離に関しては換算75mmだとさすがに普段使い・部屋撮りでは使いにくい。室内で撮影するなら35mm(35mm換算52.5mm)のほうが画角的に使いやすい。

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ということで、気軽かつ手軽に動画を撮りたいならZV-E10は良い選択肢だと思う。APS-C・バリアングル・マイクの良さ・コンパクトさで7万円はコスパが爆発してる。

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追記(2024年8月):ZV-E10 IIが新発売

後継機種「VLOGCAM ZV-E10 II」が発売された。3年ぶりの新機種。

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特徴は最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」に対応したこと。これでフルサイズと同じ動画機能、4K 60p / 4:2:2 10bitの記録ができる。

フルサイズより小さいサイズで、より高い階調で動画記録ができるのはデカい。カラーグレーディングが捗る。

価格はボディ単体で12万円。昨今のインフレの影響で高くなっている。個人的には動画がメインでないならZV-E10でもいいかな、という感じ。

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