【6,000円】定番モニターヘッドフォン「AKG K240 Studio」は本当に買いなのか?【DTM初心者向け】

2018年6月11日

どうも、Keigoです!

オーディオ関連の機材をネットで調べると、必ずと言っていいほど検索の上位に出てくる「PRO CABLE」というサイトがあります。こちらではスピーカーやアンプはもちろんのこと、電源ケーブルや電源タップなど、オーディオ機材に関する蘊蓄(うんちく)を独自の視点で語っているオーディオ専門のお店です。

お高いオーディオ関連商品をズバズバ切っていき「本当に良いのはこっちの安い市販品だよ!」と、ケーブルや電源などジャンルごとに最良の商品を紹介するスタイルで、読みものとしてもなかなかどうして面白いです。

どうやら、商売上手の営業マンが高額な自社製品を猛プッシュして売上に貢献する、という感じではないらしく「良いものは良い。悪いものは悪い」という口調で、おおかたは安い他社製品の紹介が多い印象です。

電源タップや電源トランスなど一部の製品は自社で生産しているようで、ネットでざっと調べてみるに評価は良いみたいです。

プロケーブルの電源タップ

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プロケーブル
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プロケーブルの電源トランス

オーディオ機器という個々人で評価が変わってしまうものを断定的に格付けするそのスタイルは見ていて爽快な反面、オーディオ界隈では一部、賛否両論ある(?)ようです。

というのも、何百万円もする商品よりも数万円で手に入るこっちのアンプほうが良いとか、何万円もする壁コンセントより、490円で手に入るパナソニックが最高だ、とか。

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パナソニック
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何年も高級オーディオに投資してきた人からすれば「そんな安物で良い音が鳴るはずがない」と言いたくなるのも頷けます。いわゆる認知的不協和です。

しかし、いろいろなレビューを見るにどうやら「全く的外れのオカルト!」というわけでもなさそうで……とにかくサイトの文字情報だけではなんとも言いようがない、けれど良い音は求くで気になるし安いから試してみたい、というプロケーブルの商売の戦略にまんまとハマっている自分がいるわけです。

商品の是非がどうであれ、僕としては何種類も色々な機材を買って試すことはできないので「無料でオーディオ関連の情報が手に入る」という意味ではとてもありがたいことだと思っています。

そんなこんなで先日、PRO CABLEのサイトでこんな一文を見つけました。

またしてもオーディオの悪癖!、高いもののほうが良かろうと、K240mk2のほうを購入しているかたがおられる事が分かってまいりました。高いものは、ダメなケースのほうが多いのだと、割り切って考えて下さい!

「ヘッドホンとイヤホンの最終回答!」 PRO CABLE

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AKG
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ホンマかいなー! ってことで実際にK240 Studioを買ってみました。商売の戦略にハマってやろうじゃないか。

Keigo

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AKGスタジオモニターシリーズ

AKGのモニターヘッドフォンシリーズは、一般的に安くて良いモニターヘッドフォンとして有名です

以下、サウンドハウスのサイトにある比較表です。PRO CABLEが推しているのが左側の『K240 Studio』、僕が以前購入したのが中央の『K240MKII』、密閉型の『K271MKII』というのもあるみたい。

AKGスタジオモニターシリーズ

基本的に大きさや重さは変わりませんが、付属品や性能が少し違うようです。

少し余談:定番のヘッドフォン「SONY MDR-CD900ST」について

ちょっと余談です。

スタジオで定番のヘッドフォンSONY「MDR-CD900ST」があります。密閉型なのでレコーディングによく使われます。いわゆるモニター用です。僕も使っていました。

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ソニー(SONY)
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しばしば、DTM初心者に最適なヘッドフォンとしてMDR-CD900STが薦められていますが、個人的には微妙な選択だと思います。ミキシングをするときに楽器の定位(パン)が判断しづらいです。

MDR-CD900STがスタジオで選ばれている理由はおおむね下記のとおりだと思います。音楽の歴史的経緯もあると思いますがここでは割愛。

  • レコーディングに使える密閉(音がもれない)型
  • 音質は比較的良好
  • 耐久性が高い
  • 入手性が高い
  • 価格が比較的安め
  • 発売から長いので安定感・信頼性が高い
  • ということは修理がしやすい

つまり、安定・品質・長期供給に向いている製品からです。「性能が良いから~」というのがメインの理由ではない。

もちろん、音漏れしづらい構造なのでマイクを立てて歌やギター、ベースを録る人、ノイズチェックには向いています。しかし、ミックスやマスタリングとなると、構造上やはり上手くパン、奥行き、音量のバランスが取れません。

CD-900STは、低音がほとんど出ず広がりもないので、その分だけ自分の声や楽器の音が聞き取りやすい、だからこそモニター用になっているわけです。決してミックスやリスニング用ではないです。あと、個人差はありますが物理的にも耳が痛いです(改造できるけど)。

用途によって自分に合ったスピーカーやヘッドフォンを使い分けするのが一番良いんだけどお金も時間もかかっちゃうので……。

最近のCD900STはちょっと神格化しすぎている気配すらあります。DTM用途ならまだMDR-7506の方が良いと思います。

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ソニー(SONY)
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他にも、少し値段は高くなりますが、オーディオテクニカの密閉型の「ATH-M70x」、オープン型の「ATH-R70x」なんかすごく良いと思う。

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K240 Studioがヘッドフォンの最終回答!?

PRO CABLEの「ヘッドホンとイヤホンの最終回答!」というページにはこうあります。

(AKG K240 Studioは)8000円少々で、6万円のゼンハイザーを軽く超えます!

(中略)

(K240MKIIは)Studioには劣りますので、ご注意下さい

「ヘッドホンとイヤホンの最終回答!」 PRO CABLE

本当か? と疑心暗鬼になりつつある。笑

表を見るに、スペックも価格帯もほとんど変わらない。うーん、本当か?

さらにページをスクロールしていくと『K240 Studio』のレビューがあり、購入者と思われる人が皆、この商品を褒めちぎっている。

「AKG K240 Studio」を買ってみた

「K240MKII」を購入してから1年しか経って、結局「K240 Studio」に買い替えました。いやー、僕はどこまでいっても日本人だ。皆が良いと思うものを自分も欲しいと思う。笑

というわけで早速、サウンドハウスで購入して、届きました。

「AKG K240 Studio」を買ってみた1

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Keigo

付属品がシンプル!

「AKG K240 Studio」を買ってみた2ついでにPRO CABLEが推していたノイマンのヘッドフォン用ケーブルも買ってみました。笑

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Keigo

自分で試してみないと本当に良いのかわからないからね!

「AKG K240 Studio」を買ってみた3『K240MKII』に比べてずいぶん簡素な箱に入っていました。

「AKG K240 Studio」を買ってみた4 色はブラック X ゴールドです。

今までシルバーだったので見た目に若干違和感はありますが、そのうち慣れると思います。

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Keigo

1週間で慣れた!笑

果たして結果は?

正直に言うと、よくわかりません。笑

接続先はオーディオインターフェイス Steinberg UR22mkIIです。

関連記事オーディオインターフェイス UR24C レビュー

プロケーブルが推奨しているほど驚愕するほどの変化はありませんでした。多少、音が落ち着いた感じがする……ような、しないような。

異なる製品なので、厳密な検証をしたら違うのは確かだと思いますが、そもそも「K240MKII」と「K240 Studio」は基本的な構造が似ていますし、直前まで「K240MKII」を使っていた僕からすると違いは微々たるところです。

サウンドハウスに徹底比較のページがあったので、見てみましょう。

「AKG K240 Studio」を買ってみた5

「K240MKII」は、ふむふむ、モニター用から音楽鑑賞用まで幅広いと。なるほど、まあそうかもしれない。

では、「K240 Studio」はどうだろう。

「AKG K240 Studio」を買ってみた5

うーん、そんなに変わらないと思う。笑

もちろん、厳密に比べていませんし、購入者さんたちがどのような環境のもとでレビューされたのかはわかりません。僕の再生環境が良くないからかもしれないし、聴き分ける耳の問題かもしれない。

ただ、700円くらいで買える安いイヤホン等からこれに乗り換えたら絶対に音が良くなるのは確かです。価格差は付属品や化粧箱の違い。笑

僕の最終回答:AKG K240 Studioは「コスパが良い」

直感では「K240MKII」から「K240 Studio」ではあまり変わらない、というのが僕の最終回答です。

純正ケーブルをノイマンに替えてみたのですが、こちらもそこまで変わった気がしない……。したと言われればしたかもしれない。強いて言えば、音がまろやかになった気がする。いや待てよ、これまさか「プラシーボ効果」ってやつでは。

といっても、特に問題があるわけでもなく普通に良い商品だと思います。

セミオープンのため音が漏れる仕様ですが、定位も分かりやすく、特定の周波数が強調されていることもない。

言うまでもないですが音楽制作する人にとって、低音域から高温域までフラットな「普通の音」が出るのことはとても重要です。そういう意味で、普通の音が出るこのヘッドフォンは良い商品です。値段も7000円弱と安いので一台持っていても良いのではないかと思います。

より厳密なフラットを求めるならばこれより性能の優れた商品はありますが、価格帯と入手性を考えたら、むしろ初心者こそ「K240 Studio」が良いのではないかと思います。もちろん、楽器などを録音するなら密閉型一択ですが。

ただ、インピーダンスが低い(55Ω)ので、かなりボリュームを上げないと音が小さくなるので注意が必要です。スピーカーとヘッドフォンでそれぞれ出力ボリュームを調整できるなら問題ないですが、まとまっているとボリューム調整が少し面倒に感じるかもしれません。

ヘッドフォン入門機にすごく良いと思う。

ただ、「ヘッドホンとイヤホンの最終回答!」の冒頭で、以下のような注意すべき記述があります。

ヘッドホンというのは、実は「音の焦点」の調整が、当然ですが、効きません。これが何を意味するのか、理解していないかたが多すぎます。
(中略)
誤解してはなりません。ヘッドホンもイヤホンも、「お遊びのもの」に過ぎません。それをまずは認識してください。

というわけで、オーディオはあくまで「スピーカーありき」だということです。まあ、そのとおりだと思います。笑

ヘッドフォンやイヤフォンはどこまでいっても、どんなに高いものでもスピーカーの音には勝らないです。臨場感や空気感、まるで目の前で楽器の音が聴こえてくる感覚は、スピーカーだからこそ味わえるものです。

おわりに

icon-check まとめ

●AKGのモニター用ヘッドフォンシリーズは安い
●PRO CABLEによると「K240 Studio」が最も良い選択らしい
●PRO CABLEによると「K240MKII」は「K240 Studio」に劣るらしい
●「K240MKII」から「K240 Studio」に買い替えた僕の感想は「正直あまり変わらない」
●オーディオは「スピーカーありき」ということを忘れてはいけない

CD900STに比べ、耳への締め付けもなく、本体も軽いので長時間付けていても疲れません!

PRO CABLEの主張の是非は、ヘッドフォンを買ったくらいの僕にはわかりませんでしたが、今ではとても良い買い物をしたと満足しています!

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AKG
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