【自作PC】コスパ最強のHDDとSSDを考える | オススメの7選【Western Digitalが安定】

ここまでスマホが普及したとはいえ、やはり毎日の作業にはPCが欠かせない。タイピング速度やソフトの使い勝手は圧倒的にPCのほうが上だからだ。

とはいえ、ほとんどの人は数年に1度のペースでしかPCを買わないので、いざ買い換えるとなるとPC界隈の情報をまた調べ直さなければならない。ITデバイスの性能は日進月歩で向上する上に価格やメーカーの勢力図はたった1年で劇的に変化する。

データのストレージ媒体であるSSDやHDDもメーカーは玉石混交で、初見では違いが分からない。買い替え頻度が低いほうであるがゆえに慎重に選びたいところ。

というわけで、今回はオススメのHDDとSSDを僕の独断と偏見で紹介する。

Keigo

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HDDとSSDの選び方が、初心者に優しくない件

とりあえず、何も考えずに下記の画像を見てほしい。価格コムの売れ筋ランキングだ。

上がHDD、下はSSD。

相変わらずだ。種類が多すぎて意味不明。

以下、僕のおすすめHDDを2つ、SSDを2つを紹介する。

オススメHDD:動画や写真などの大量データ保存用

HDDは、主に動画や写真などのデータを保存する媒体だ。長期大量データ保存向き。円盤に書き込むタイプ。

過去に比べると値段が下がってきたとはいえ、最近はHDDもSSDも値段はあまり変わっていない感がある(特にSSDはQLC化しても単価が意外と下がらない。これ以上の下落は難しい雰囲気が漂っている。)。ただしコロナや戦争、円安の影響などもあるため、今後も需給を読むのは難しい。

HDDの購入の僕が意識しているポイントは、主に「メーカー」「7200rpm(回転数の値)」「耐久性」の3つだ。

結論としては、信頼性抜群のHGST製(日立)のHDDがオススメになる。

細かい話は割愛するけれど、とりわけ故障率が低いというデータ(HGSTの年間故障率は0.45%と最も低い)があって何かと安心だからだ。

引用:Backblaze Drive Stats for Q1 2021


オススメ①:Westen Digital Ultrastar


僕が一番オススメするHDDは、Western Digitalの「Ultrastar」シリーズだ。

Western Digital
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もともと日立(HGST)が製造していたブランドだけれど2012年にWestern Digitalに買収された。その名残で「Ultrastar」が残っている状態になっている。

「Ultrastar」はデータセンター向け(24時間連続運用)を想定された耐久性の高いHDD(7,200)で、一般人が手に届く価格で買える最上級レベルのHDDになる。

動画編集や自宅サーバー運用などでHDDに対する読み書きをゴリゴリ行うハードユーザーには特にオススメだ。とはいえ、故障率が低く耐久性が高いという意味で長く使えるので、ライトユーザーにもオススメできる。

すべてのHDDの中で最も安いわけではないけれど、性能と価格、故障率の低さのバランスを考えるとコスパは悪くないHDDだと思う。物は考えようだ。

なお、UltrastarのAmazonレビューは以下のとおり。

非常に評価が高いことがわかる(レビューがあてにならないこともあるけれど)。

細かいことを言うと、S.M.A.R.T.が嘘吐かない(非常に正確)ので、他のHDDよりもUltrastar(HGST)のほうが信頼できるのだ。

S.M.A.R.T. (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology):HDDの自己診断機能。HDDの故障の前兆を早期発見できる。S.M.A.R.T.を見るのに無料ソフト「CrystalDiskInfo」などが有名。

8TB、14TBがコスパ良し

Ultrastarの現在(2022年11月)のAmazonでの価格を見てみよう。

容量Amazonの価格(円)1GBあたりの価格(円)
1TB13,38013.38
2TB18,0939.04
4TB21,0535.26
6TB在庫切れ在庫切れ
8TB27,5003.43
10TB49,5484.95
12TB42,1203.51
14TB38,6002.75
Ultrastarの容量と価格

価格は需給で変動するので一概に言えないけれど、8TBと14TBの1GBあたりは価格が安いことが分かる。

個人のPCの使い方にもよるけれど、特に動画編集などをしていると容量をガンガン使ってしまうので、将来的な容量不足に悩まされたくないならコスパの良い8TBまたは14TBを選択するのが賢明だと思うj。

公式サイト:Western Digital Ultrastar SATAシリーズ(データセンターや医療機器、FAPC向け)

オススメ②:Western Digital WD Blue

もう少し安いHDDなら、WD Blueがオススメ。

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こちらもHGST製(おそらく。筐体はHGSTと同じ)のHDDだ。

ただし、7,200rpmは1TBと2TBのみだ。最上位は8TBだけれど5,400-5,640rpmになっている。

7,200rpmのほうが読み書きが速いのでオススメ。ただし静音性が犠牲になるデメリットがある。
データを保存するだけなら5,400rpmでも十分ではある。
ただ、僕はすべて7,200rpm派。

なお、WD Blueの評価は以下のとおり。

静音の性能はそこまでかもしれない(僕はそこまで気にしないけれど)。

Ultrastarと比較すると、WD Blueのシーケンシャルおよびランダムアクセスは性能が控えめだけれど、非常にお手頃価格で買えるのが最大のメリットだ。

2TB、8TBがコスパ良し

容量回転数(rpm)Amazonの価格(円)1GBあたりの価格(円)
1TB7,2006,9006.9
2TB7,2008,6674.33
4TB5,400-5,64011,3672.84
6TB5,400-5,64012,0952.01
8TB5,400-5,64015,9331.99
WD Blueの容量と価格

基本的には2TBをオススメする。けれど回転数が低くても良いならコスパ最強の8TBをオススメする。

オススメのSSD:OSやソフトウェア用

SSDは、主にOSやソフトウェア用に使う媒体だ。HDDのような円盤ではなく、フラッシュメモリのタイプなのでHDDよりも読み書きが極めて速い。

HDDとSSDは体感できる性能差が極めて大きい。SSDは圧倒的に速いのだ。

ただ、SATA SSDとMVMe SSDでは体感差はない。とはいえ、今現在(2022年)は値段差が数千円レベルしかないのでMVMeから選んでも問題ないだろう。

オススメ③:Western Digital SSD WD Blue SN570

SSDは、同じくWestern Digitalでコスパ最強の「SN570」がオススメ。

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「SN570」は今まで売れ筋だった「SN550」の後継機だ。

SanDisk製のSSDコントローラとキオクシア(旧東芝メモリ)製のNANDメモリを組み合わせたSSDになっている。

最近はすっかり貧困国になってしまった日本だけれど、それでも半導体関連は日本製の信頼感がマジで熱い。

2TBがオススメ

容量Amazonの価格(円)1GBあたりの価格(円)
250GB6,19224.76
500GB8,12916.25
1TB12,57912.57
2TB24,12912.06
WD Blue SN570の容量と価格

SSDは容量が大きいほど読み書きが速い傾向があるので、2TBがオススメだ。

特に動画編集やゲーム、DTMなどで多くの読み込みを必要とする場合は、HDDよりもSSDのほうが良い。

最速が良いなら、WD_BLACK SN850X

読み書き最速を求めるなら、今現在(2022年11月)のオススメは、Western DigitalのフラッグシップSSD「SN850X」だ。

Western Digital
¥19,699 (2022/11/30 07:35時点 | Amazon調べ)

シーケンシャル読み取り7,300Mbps、書き込み6,600Mbpsという、PCIe 4.0のSSDとして現役トップクラスの性能を誇る。とりわけ、ゲーミングPCがターゲットになっている。

容量Amazonの価格(円)1GBあたりの価格(円)
1TB19,69919.69
2TB40,55820.27
WD Blue SN850Xの容量と価格

1GBあたりの値段は高くなってしまうけれど、爆速PCを作りたいなら十分検討に値する。

オススメ④:KIOXIA SSD EXCERIA G2

もう少し安いSSDなら、KIOKIA 「EXCERIA G2」がオススメ。

キオクシア(KIOXIA)
¥9,980 (2022/11/14 15:45時点 | Amazon調べ)

日本製(おそらく)の東芝メモリのNANDを搭載している。

読込速度が2,100MB/s、書込速度1,700MB/sで1TBが1万円で買えてしまう鬼コスパ。SN570と性能がほぼ互角なのだ。

コスパ狙いなら、2TB

容量Amazonの価格(円)1GBあたりの価格(円)
1TB10,98010.98
2TB17,9808.99
KIOXIA SSD EXCERIA G2の容量と価格

2TBなら1GBあたり8.99円と、性能と価格を考えると最強のコスパパフォーマンスを誇るSSDだ。

安くてそこそこのSSDが欲しい人に向いている。

補足:2.5インチなら、WDSanDisk

上記のSSDはマザーボードに直接取り付けるタイプだけれど、もし外付けなどで使いたいなら2.5インチタイプになる。

オススメは以下2つ。

Western Digital
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SanDisk
¥20,331 (2022/11/30 13:02時点 | Amazon調べ)

Western DIgitalはSanDiskを買収していることもあり、どちらも中身は同じだ。買うときに安くなっているほうを選べばOK。

余談:コスパ最強構成は、SSD1台 + HDD2台

僕のオススメは、OSやソフトウェアをSSDにインストールして動画や写真などのデータをHDDに保存する方法だ。

なお、もう1台のHDDはバックアップ用に同期(ミラーリング)する。HDDは何の理由もなくある日突然死するからだ。

なので、HDD2台を同期することで冗長性(万が一HDDが故障したときの予備。耐障害性を高める)を確保することができる。なおHDDを同期するソフトは、定番のバックアップソフト「BunBuckup」がオススメ。

また、SSDやHDDを暗号化したいなら「VeraCrypt」もオススメだ。自分以外はOSすら起動することができなくなる。これで死んでも安心。

補足:RAID 1はオススメしない

複数台HDDの同期といえば「RAID 1」だけれど、僕はオススメはしない。デメリットが多いからだ。

RAID 1:HDD2台それぞれに同じデータを同時に書き込む仕組み。「ミラーリング」とも言う。

  • 片方のHDDが故障しても気が付かない
  • 誤ってデータを消したときに復元できない
  • 誤った操作もすべて同時に反映される
  • 読み出しは速くなるけれど、書き込みは遅くなる

なので、上記の「BunBuckup」で定期的にバックアップを取る方法のほうがいい。さすがに手動だとバックアップを忘れてしまう。

BunBuckupなら「分ごと」「時間ごと」など、バックアップの間隔を自分で決めることができる。最初に設定するだけであとは何も気にせず使い続ければいい。

万が一HDDが壊れたとしても、交換するだけだ。RAID1よりも楽ちん。

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