こんにちは、Keigo (@type00k) です。
電子ピアノで打ち込みしたMIDIのピアノソロの音作りを紹介したい。
以前にもピアノの音作りに関して2回紹介したことがあるけれど、今回はこれらの記事を踏まえての実践編。
MIDIの打ち込みを「実際に弾いているようなピアノの音」にするにはどうすればいいんだろう?というテーマで書いていく。
DTMを始めた頃に自分が知りたかった内容だったり。でもちょっとマニアックかも。
打ち込みしたピアノの音作り動画で紹介
使用しているソフトはCubase Pro。DAWシェア1位なのでトラブった時にすぐ調べて解決できるのが良い。




① ソフト音源とMIDI:美しい音色の鍵はココ
ピアノの音作りについて紹介!ソフト音源とMIDI編 Part1
リアルなピアノの響きにするなら、やっぱり専用のピアノ音源は必要。ということで、以前に紹介した「Ivory II Studio Grands」を使う。




価格は3万円ちょっと。とっても有名なピアノ音源。色々なピアノ音源がある中で、音色や使いやすさなど、総合的にコスパ最強。新品1000万円以上するベーゼンドルファーやスタインウェイのグランドピアノの音を再現できると思えば相当安いと割り切ってる。
クラシック、ジャズ、ポップス、幅広く使える音源だと思う。もちろん他の楽器と混ぜても良い。
ただ、ポップスで他の楽器と混ぜるなら案外DAW付属のピアノ音源の方がマッチしたりする。Ivory IIは響きが綺麗すぎるのが唯一のデメリット。
最強にリアルな響きがするピアノ音源か? と言われれば、IvoryIIに勝る音源が1つある。
それは、VIENNA社製のSynchron Pianoシリーズ。
「YAMAHA CFX」「Steinway D-274」「BOESENDORFER IMPERIAL」といった世界最高級ピアノのサンプリング音源。マイクポジションが10個もあり、1鍵あたり最大4200 サンプルという変態仕様。2021年現在で最もリアルな響きをするピアノ音源だと思う。
ただし、高スペックPCでないと、まともに動かないらしい。さらに複数マイクのフェーダー調整など、初心者が挑むにはかなり壁が高い。玄人向けかなあ。
とりあえず、ピアノ音源はIvory IIを買っておけば幅広く使えるのでオススメ。
② アナライザーとマイクプリアンプ:音を目で見ることの大切さ
ピアノの音を「目」で見てみよう!【アナライザーとマイクプリアンプ編】Part2
音は耳で聞くものだけど、スペクトラムアナライザーを通せば音を目で見ることができる。デジタルのメリット。
人間の耳の精度は案外ざっくりしていてバイアスがかかりやすいので最初は波形を見ながら判断しよう。
無料のスペクトラム・アナライザーならVoxengo「SPAN」がオススメ。
イコライザーやサチュレーターなどのプラグインはWavesを使用。一つ持っておくと便利かも。




こちらから購入すると10%割引になります。
③ イコライザー:音色を作ろう
モテる(?)ピアノの音色を作ろう!【イコライザー編】Part3
イコライザーは日本語に意訳すると「平衡化」、つまり音のバランスを取るための装置。 もともとは1920年代に映画館の音響システムを原音に近づける補正をするために開発された回路だそうな。
「マイクで収録された音」と「実際に聞こえる音(原音)」には差異があるので、イコライザーを使って、その原音に近づけることが基本的なイコライザーの使い方ということになる。
狙った音にするのが難しい。とりわけ最初はやりすぎちゃうよね。経験が大事。
イコライザーは、最初はやはり波形が見えるプラグインが分かりやすいんじゃないかな。
今回使ったのは、iZotope Neutron。見やすくて使いやすい。最高。




もう少し高級なものだと、Fabfilter Pro Q-3。めっちゃ有名。Alan Myersonも使ってたりする。




④ コンプレッサー:世界を制す
メリハリのあるピアノの音色を作ろう!【コンプレッサー編】Part4
大きな音を小さくするのがコンプレッサー。全体の音量を均一に近づけてまとまりを出したり、音の立ち上がりや余韻を調整したりできる。
これもすごく難しい。「コンプレッサーを制するものが世界を制す」って偉い人が言ってた。
無料で使えるプラグインなら、MeldaProduction「MCompressor」がオススメ。大きな音がどれだけ小さくなったかを「波形を見て」確認できる。
コンプレッサーは種類によって音に個性があって選ぶだけでも大変だけれど、MCompressorはWaves C1のように味付けがないので挙動が分かりやすい。
⑤ リバーブ:世界を作ろう
おしゃれな空間のあるピアノの音色を作ろう!【リバーブ編】Part5 Last
音の響き、リバーブ。このプラグインも使いこなすのが難しい。プリセットを読み込んだだけでは上手く混ざってくれない。
プリディレイ、初期反射音、残響時間、ショートリバーブ、ロングリバーブ、などかなり知識が必要。こればかりは曲によるから最適な設定を見出すのはかなり難しいと思う。
とりあえずピアノの場合は、プリディレイ20~60ms、残響時間1.0~2.0秒くらい、EQでハイカットにしてあげると良い感じに。なかなか一朝一夕では身につかないことではあるけど、あーでもない、こーでもないと考えるだけで楽しかったりする。
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